しゃぶラーメン

買物から帰ったカァちゃんが、嬉しそうにヒゲに披露しました。
久しぶりの　『　桂花の半生ラーメン　』　を手に入れたのです。
　　　　　　　　　　
昔（？）、熊本では人気の豚骨ラーメン店でした。
その桂花ラーメンが、東京に初出店した５０年前のことです。
　　　　　　　　　　　　　
壁に、注意書きの張り紙がありました。　
　　　【　当店の麺は硬め！に仕上げてあります。
　　　　　　　柔らかいのがお好みの方は、お申し出ください。　】
　　　　　　　　　　

我が家の、　しゃぶラーメン　なる奇異なメニュー。
先ずは、肉のしゃぶしゃぶを頂きましょう。
タレは、胡麻ポン！
市販のゴマダレとは、ずいぶん違うものです。
煎った白ゴマを半ずりにし、白練りゴマと白味噌を入れ、更にすり合わせます。
そこに、少しずつポン酢を加えて、擦り混ぜます。
このポン酢と練りゴマの割合で、随分味わいが変わります。
最後に、みりんを加えてバランスを取りましょう。
スライスした肉をシャブシャブする時は、鍋の湯加減は　微笑み　ぐらいが丁度いい。

さぁてと、肉しゃぶを食べるのは、ホンの前座戦に過ぎない我が家。
肉・野菜を食べた後のシメは　～　ご飯でオジヤか、うどんでのシメが一般的。
しかし、ヒゲにとってのメインイベントが、これから始まる！
お待ちかねの　“　しゃぶラーメン　”　です。
麺喰いオトコのヒゲ・ラーメンの主義は、　“　硬い麺　”　に限る！

先ほどの鍋の茹で汁！？
コレが欲しくて、わざわざしゃぶしゃぶをしたのです。
肉と野菜の旨味が溶けた汁！　このスープで添付の豚骨スープを溶く。
同時に、ラーメンの麺を　『　ひと摘み分だけ　』　鍋に入れます。
少ししんなりしたら、もうOK。
固茹で麺を急いで箸ですくい、先ほどの豚骨スープのとんすいに入れて頂きます。
冒頭で紹介した、懐かしい硬麺の桂花ラーメンとの再会です。
大半のインスタントラーメンは一塊になっているので、一度に放り込むタイプ。
食べている内に、麺が段々軟らかくなっていきます。
同じ熊本のアベックラーメンが、棒ラーメンなので少量づつ茹でられます。
これも、偶に頂いています。
　　　　　　　　　　
コレとは、まるで違う世界もあります。
ラーメンではなく、シュウマイ（ギョウザも？） の　“　皮　”　を使うのです。
まぁ云わば、ワンタンの具抜きと言ったものでしょうか？
つるん！　とろん！　とした食感を、スープと共に味わうワールド。
しかし、お目当ての彼女がいる時は、止したがイイかも？　(笑)
「　あんなケチくさい野郎とは、付き合いきれないわ！　」　なんて言われますよ。

　　　　　　　
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