田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

救世主〜二級酒

2020-05-17 17:56:06 | 田園ものがたり
現代は、格差社会と言われています。
          
少し前の日本で、「 一億総中流社会 」 なんて言われていたのが信じられない。
          

ヒゲが小さい頃にも、けっこう階級(ランク付け)社会的なモノがありました。
国鉄の列車では、 一等車 〜 二等車 ~ 三等車。
日本酒では、 特級酒 〜 一級酒 〜 二級酒。

    
        
            

中国では、席の等級差を、 軟座車 〜 硬座車 みたいに区別してあったような。
なるほど、中国人は座席の硬さ具合で差を付けるのか!? (笑)

日本酒を “ 級別 ” 分けをしていた時代があった事を、平成以降の人は
知らないでしょうね?
その等級分けは、当然!うま味などの酒質・成分の違いだとヒゲは信じていました。
唎酒をして、すなわち官能検査とやらを経て、格付けのお墨付きを頂くものと。
美味しい酒だから特級酒、まあまあだから一級酒、あまり旨くないから二級酒とか。

ところが、段々酒の勉強をしているうちに、そう単純でもない事が分かり始めた。
どうも、酒造メーカーが、自己申請して等級が決まるみたい。
大メーカーがブランドイメージで、高級酒イメージを欲したら特級酒申請を。
その代わり、高額な酒税が消費者の負担に。
      
一方、地方の酒蔵では、地元の人たちに気安く酒を飲んでもらう為に、
少しアル添して二級酒で申請します。
すると、グーンと酒税が安くなる。
こうして一升瓶の値段を下げて、地元還元の泣かせる日本酒が登場。
この安価な酒をあおって、昭和30〜40年代の日本の労働者は、
明日への英気を養なったのでした。
                         ~~~ つづく ~~~

        人気ブログランキングへ 
 http://blog.with2.net/link.php?1046790  
           ↑ 参加中です。クリックしてもらえたら嬉しいです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする