田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

巣ごもり生活〜ショート・ショート

2020-05-20 16:23:02 | ヒゲの毒舌
2020年4月、熊本にもコロナ自粛要請が出た或る日のこと。
 〔 コレは、悪趣味ヒゲの思い付きストーリです。 (笑) 〕

ヒゲ夫婦は、不要不急の外飲みで、練兵町のいつもの料理店に向かいます。
何時も遅い時間に出かけるのに、今日は珍しく早く家を出ます。
6時半ごろ店に着いたのに、「 アレッ? 灯りがついてない! 休業中か? 」
そーっとドアを開けると、カウンターの店主が笑顔で迎えてくれた。

ヒゲ 「 大将! 玄関の電気を入れ忘れているヨ! 」
店主 「 ハイ。 
     今は、やたら営業してます風にしてると、夜回りの警察さんがやってきて
     『 自粛しとらんのか!  』 と、怒鳴り散らすんです。 」
ヒゲ 「 ヘェ〜、連中の正義感よろしく睨らみ付けるって、
     まるで戦時中の 『 お前は非国民だ! 』 の運動みたいだ。
     ヒドい世の中になったもんだなぁ~ クワバラ クワバラ 」
         

ヒゲ 「 じゃぁ~ 熱燗を貰って、肴は有るものを適当に少し。
     アレッ? 大将! 今日はあまり喋らないね? 具合でも悪いの? 」
店主 「 ハイ、お役所から 『 喋るな! 黙って食わせて、早く帰せ! 』 との
     通達がありまして ・・・・・ 」
         
ヒゲが一合飲んで、お替わりを所望した時でした。

店主 「 ああ、あのう〜 もう七時過ぎましたので、アルコールの提供は
     停止しなければいけないんです。
     厳しい御達しなんで、すみませんがお断りします。  」
ヒゲ 「 なにいい〜 !?  今飲み始めたばかりじゃないか?
     コレで止めろとは、まるで蛇の生殺しもいいとこだ!  」

ヒゲ 「 よし、それじゃあしょうがない。
     ところで、このテーブルは俺達がコロナ汚染したかもしれない?
     帰る前に、消毒していこう!
     そこにあるグリーン文字の消毒薬を出してくれ! 」
                        
ヒゲは、右手を窪ませて消毒薬(?)のスピリタス(!)を受けます。
そして、あろうことか!? それを、口に運びます。
   「 ウーン、これこれ ・・・ 久しぶりヤン! 旨い  」

店主 「 あっ!?お客さん、これは手を拭く物で、飲む物ではありませんよ。 (笑) 」
ヒゲ 「 大将、なんば言いよっと~? 
     よかや~、畏れ多くもトランプ様が言いよらすとバイ。
     『 消毒薬ば体内注入すると、コロナなんて、1分間でコロっと逝く 』 て。
     えらかアメリカ大統領が言わすとだけん、間違えなかろうモン!
     そっでオルも、体内摂取しよっとタイ。
     どら、カアちゃん、『 はよ戻れ! 』 てだけん、
             オッ達もそろそろイノ(往ぬる)かね? はははははー! 」

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コメント (3)
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