田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

楽しい♪失業保険

2020-08-09 19:06:45 | 田園ものがたり
アメリカのコロナ禍での経済対策が、迷い箸?
特に中小企業や飲食業で、急に解雇された労働者。
彼らを救出する為の 『 失業保険 』 が、実は悩みのタネ?
アメリカ政府が、この失業保険を “ 再交付 ” するべきかどうか?
        
多くの労働者にとって、働いて貰う給料より、失業保険の方が高い。
つまり、ホテル・飲食業の労働者は、下手に働くより、失業給付金を
貰う方が得になる!
これが、米政府の悩み。
再雇用されるより、ブラブラしている方の収入が多いわけですから。
問題は、そんな過剰サービスに馴染んだ労働者が、再就職して仕事をするか?
        
給付金をばら撒けば、国民の人気を得る。
その代わり、再就職する者が減る。 つまり、失業率が上がる。
失業率のパーセントは、ルーズベルト以来の大統領選挙の大きなファクター。
「 どうだ、偉大な俺様のおかげで失業者はこんなに少ない。 」
そうツイートして、トランプはもろ手を広げるポーズをしたいのだが、それには
再交付金をけちる必要があるのだ。

1980年頃の、熊本市栄通りの田園。
厨房で、ヒゲは頭を抱えています。
やっと採用した調理師が、辞めると言ってきたからです。
栄通り田園では、調理場に来てくれる人材は、殆んどいませんでした。
ヒゲが現場に出始めて、〇〇〇とか云う調理師組合から脱退しましたので。
その彼は熊本的なクセも少なく、ヒゲとの仕事の相性も悪くなかったハズ?
少し慣れてきて、楽しみがもたれた矢先のことでした。
「 何故? 」 と、ヒゲは問います。
天然のちぢれヘアーで、人の良さそうな板場は、悪びれることなく、
まるで当たり前みたいに答えました。
 「 失業保険を貰う為です。
   何処の店でも、少し働いたら直ぐに辞めていました。
   保険金を貰う方が楽に暮らせるのです。
   ずーっと、こうやって楽しんできました! 」
          
1カ月ほどして、独りで客としてやって来た彼氏。
サービス係達に、振る舞い酒をしてご機嫌です。
「 あーた達も、何時まっでん、こぎゃん(おろよか)店に居らんで、
  失業保険ば貰うと楽ばい!? ひひひひひー 」
「 もうあたし達は歳だけん、やたら辞めたら、次に行く店は
  ソギャンなかですもん! 」

そんな会話を、厨房でひとり聴いていたヒゲ。
ムカムカしながらも、考えました。
「 あんまり手厚い失業保険も、良し悪しなんだなあ~! 」 と。
現在のトランプ政権と同じ悩みを持ったものでした。

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コメント (2)
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