田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

ミッドウェーのカウボーイ

2021-08-21 17:52:03 | ヒゲの毒舌
8/14、WOWOWでの久しぶりの戦争映画を楽しみにしていた。
新作映画 『 ミッドウェー 』 (ローランド・エメリッヒ監督)です。
やたらにCG臭くない、史実風な描き方が嬉しい。
以前の 『 パールハーバー 』 みたいに、ラブストーリー的な要素が少ないのもイイ。
アップテンポな展開ながら、各シーンは決して粗雑ではなく、丁寧に描かれている。
しかも、主役(?)は、 “ エンタープライズ号 ” 。
小学生ヒゲが、最も勉強(?)した米国空母です。
念のためですが、カーク船長率いるエンタープライズ号とは別物です。 (笑)
            
いきなりの真珠湾攻撃から、映画は始まります。
そして、Fルーズベルト大の意向で、ドーリットル隊の東京空爆。
報復爆撃したBー25は、中国に向かいますが、燃費切れで脱出。
そして、中国人に捕まり絶体絶命。
このシーンを観たヒゲは、熊日朝刊の記事を思い出す。
終戦間近、熊本県宇土・松橋が爆撃された。
その時、故障で落下するBー25から、乗組員は脱出したのだが ・・・ 。
捕虜になった乗組員たちは、斬首されたという熊本の戦史に残る事件がありました。
無差別爆撃に対する報復だからしょうがない事だが、さまざまな倫理上の問題を抱えている。
          
その事件を取り上げた記事の中、空襲に使われたBー25を、“ エアパッチ ” と書いてある。
これが、ヒゲの腑に落ちないところ。 ヒゲ少年の記憶と違うのです。 (笑)
そんなモン、 “ ミッチェル ” に決まってるヤン。
取材のミスではないか?
ヘリのアパッチは知っているが、エアパッチなる兵器は聞いたことない。

さて物語は、真珠湾で一敗地にまみれた米軍は情報戦に力を注ぐ。
そして、ミッドウェー島の水道設備がピンチと云う罠で、日本側の標的を特定する。
ほら! ここのブログ “ ヒノクニ・トーカーズ ” でも紹介してます。
           
ジョン・フォード映画監督まで待ち構えるM島に、日本軍の第一次攻撃が。
その頃、問題が起きる。
米軍の機動部隊を発見したからです。
「 空母を葬るのは魚雷を使う!? 」 のが、定石だと信じ込む指揮官が迷う。
そのためらいが、ロス・タイムを生む有名な局面。

やがて、飛来する米軍雷撃機を、ゼロ戦がバッタバッタとたたき落とす。
当然ですが、日本側の空母群は、魚雷が走行する足元の海面を注視していたのです。
その時、第二の主役・米ドーントレス急降下爆撃機が上空に現れた。
この急降下こそが、ロデオで鍛えたカウボーイだけに出来る芸当や。
暴れ馬から急降下するみたいなアタックで、爆弾をリリースする。
赤城艦長役の國村隼が、頭上の敵機に気付いて視線を下から持ち上げる演技がとても秀逸。
あのぎょろ目でジワーッと天井を見つめるシーンが、この海戦の行く末を暗示している。
日本側の魚雷が誘爆するシーンが派手です!
        
それにしても、こんなマニアックで詳細なミッドウェー。
戦史を熟知しない一般の観客は、解説無しで理解出来るのか?
その筋の、戦争オタクのヒゲはたっぷり楽しめたが!

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