田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

ケンミンしょー?

2009-09-25 02:03:06 | よもやま話・料理編
《 熊本転勤編 》

上司に薦められたその店に、二人は向かった。
熊本で、 “ 一番変わった店 ” だと聞いて ・・・
エレベーターが開くと、いきなり店だった。
カウンターには、いかにもモッコス風なヒゲ・マスターと、
人の良さそうな女将さんが待っていた。
先客の紳士の隣に座った二人。

メニューの 『 お薦め 』 を見て、東京一郎とその妻ハルミは、驚いた!?

  * 天草で “ キャメンチョ ” と呼ばれるサメの刺し身

                    
  * エイのムニエル ・ イタ公風  
                        
京一郎は尋ねた 「 熊本の人は、こんなサメやエイを、いつも食べてるんですか? 」
マスター 「 いいえ、こんなの食べるのは、田園の客ぐらいですよ (笑)」
隣の紳士も大笑い。
不思議な店だぁ !?

サメの刺し身と言えば “ クチャー ” とガムみたいなハズなのに、
ここのは “ シャキ・シャキ ” している。
エイもアンモニア臭どころか、複雑で深い味わいの魚だ。
京一郎 「 あの~、そろそろ地酒を御願いします。」 と。
紳士 「 なぁに、君達、熊本は初めてかね? 
     とりあえず、これで良かったら、飲んでみて? そらッ! 」
ほいと、盃を受け取って、地酒・香露を注いでもらったが ???
注ぐはなから、酒がこぼれていく ??
京一郎とハルミ夫婦は、知らなかったのだ。
熊本の猪口には、 “穴が空いている ” なぁんて?  
                           
         穴を指で押さえて、やっとこさ飲み干した。
一呼吸する間もなく、返杯の催促が!
紳士は、直ぐに、その “ ソラギュー ” をリターンしてくる。
熊本も高知と同じ大酒飲みのお国だ。

紳士 「 マスター、 “ 出し巻き ” もらおうか。 」
目の前で焼き始められた “ 出し巻き ” を見て、京一郎は驚いた。
鍋に流し込まれた卵液を、ヒゲが手前から向こうに側に巻き始めたからだ。
ハルミ 「 マスター、熊本ではそんな風にするんですか? 
      今迄、向こうから手前に巻くものとばかり思っていましたが? 」
     《 向こう側から手前に・・・ ヒゲは反対 》
ヒゲ ・・・ 笑いながら
   「 これは、ここでは私だけです。京都の料理屋では、皆こんなんですがね!? 」

その晩、ソラギューでグデングデンになった京一郎とハルミ。
バタン “ ギュー ” となって、子造りの儀式も出来なかったのでした。 (笑)

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