田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

天ぷらへの誘い〜カレイ

2020-03-11 19:01:13 | よもやま話・料理編
80年代前半、熊本市帯山のドッキン市。
今日もカァちゃんが、単品用の大きめのメダカカレイ(メイタカレイとも)を
選んでいます。
            
近所のおばちゃん達から、朝ドラ “おしん” みたいに
フンちゃがれ( 踏みつぶされ)ながら。
この辺までは、以前のブログ(2019.1.15)があります。
             
その間、ヒゲは地鶏や生の豚ヒレを選び、その後に魚屋の方へと廻ります。
トロ箱に残った小さいメダカカレイに目をやるのです。
そして、身の厚さを確認したら、三枚ほど求めます。
                           
店に戻り、水洗いした小メダカカレイを、姿卸しします。
頭を残したままで、小カレイを卸す仕事。
特に、裏側の薄い身を卸すのは厄介です。
三匹しか求めないのは、この卸しが面倒だからです。
身を卸したカレイの骨に塩を振って、そねくりかえった姿になるように
竹串を打ちます。
少し打粉して揚げると、踊り揚げの景色。
揚げた後、慎重に串を抜きます。
            
               ≪ こんなイメージに ≫
さて夜の営業。
天ぷら盛り合わせ二人前が、オーダーされます。
先ほど準備しておいたカレイの卸し身を、四切れにします。
これを、四色揚げにするのです。
一つ目には、ノリを巻いて黒。
二つ目には、大葉( シソ)を巻いて緑。
三つ目は、そのまま天ぷらで白。
最期の一切れは、梅肉入りの天ぷら衣で赤。
                 
こうして上身を4色に揚げて、先ほどのカレイの骨揚げの中央に盛り込みます。
大きめの皿を用意し、この 『 目板鰈の骨返し・4色揚げ 』 を、 センター に!
周りには、エキストラ役の野菜天も並びます。
そして、何時も主役の海老さんは、脇役に配されるのです。

出来上がった皿は、さながらステージみたいに映えているではありませんか!
昔(?)は、こんなチョッとした仕事がしてあると、粋な客は心得ていました。
ぽち袋にチップを入れて、調理場に渡すように言ったものです。
  「 仕事終わったら、ビールでも飲んでや~ 」 と。
もう、そんな風流な時代は終わったのでしょうねぇ~? 
                     
~~  自前の写真がないので、他の方々が工夫された姿揚げを配しました  ~~

      人気ブログランキングへ 
 http://blog.with2.net/link.php?1046790  
           ↑ 参加中です。クリックしてもらえたら嬉しいです。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« デマ天国 | トップ | 台風コワ~イ »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今じゃぁ高級魚 (batten)
2020-03-12 03:38:38
洋食の世界で有名なドーバーソールって英仏海峡で獲れる魚があります。
一般的にはソール=舌平目なんですが、ドーバーソールはカレイとヒラメの混血みたいな味で美味い。

師匠は舶来のソールより有明の牛の舌よりメダカを好みました。
季節ではポアソンクリュ(今じゃカルパッチョなんてイタリア風が人気)、でも火を入れたが美味しいですね。

今ではドーバーソールやメダカはもちろんですが、舌平目も高級品になっちゃって
賄いで煮付けで食べた子持ちの赤舌などが懐かしいす。

最近になって強く感じるのがゼニが取れる仕事が変ってきてるなぁと。
職場や上司でも違いますが、今時のスタッフは『カワイイ』って感覚で仕事しますね。
ムシャンヨカァとかウッタチバレンスッとかは遺物です、はい!
返信する
ナイキ厚底シューズ (ヒゲ)
2020-03-12 19:49:02
帯山でおしんが活メダカカレイを選っていた頃は、
グラム100円でした。
今では信じられない価格。
て言うか、最近ではこの魚に滅多に出会わない。

更に、クッゾコにもお目にかからない。時々見るのは、マラソンのシューズの裏側です?笑。
ヒゲ的にはクッゾコを塩胡椒して、オリーブ油とニンニク、鷹の爪で焼くと嬉しくなります。
もう、そんな魚料理や武者ンよか料理やらは、流行らんのですネ?汗💦。
返信する

コメントを投稿

よもやま話・料理編」カテゴリの最新記事