慶運寺を出て、目の前の滝の川に沿い、海の方向へ歩く。土橋を渡る。次の目的地・宗興寺は坂道を上がったところにある。
宗興寺は室町時代に開創された寺で、現在は曹洞宗の寺院である。寺院のようには見えない。
御朱印を求めると、住職さんの奥さんが寺の案内をしてくれた。龍の彫刻がある。写真に撮ってもいいというのが珍しい。精巧・繊細な彫刻で、日本人のものとは違う。台湾人の彫ったものだという。
写真に撮ると、虫が蠢いているようにしか見えないのが残念だ。
緻密な彫り方で、ずっと見詰めていると、台湾の故宮博物館にあった象牙の彫り物を思い出した。
1階の奥に千手観音像があったので、そちらにも案内された。これもまた緻密なもので、本当に千本の手があるようだ。
2階の本堂もお詣りした。
お釈迦様の生涯を描く彫り物があった。
誕生時のもの。指を立て、天上天下唯我独尊というところ。
最後は、涅槃仏である。
彫刻は見るべきものがあるが、土日は忙しくダメなようである。見学したかったら、平日に行くべきである。