ぶらり町めぐり&御朱印

町を歩くのが好きだ。特に御朱印集めに熱中した。年齢を重ね、段々と体力が落ちてきたが、もう少し頑張りたい。

映画「黒い画集」

2015年06月13日 12時25分42秒 | 映画
主演は、小林桂樹、原知佐子。監督は堀川弘通。

松本清張原作である。1960年作品。安保騒動があった年だ。

サラリーマンのエゴイズムを描いている。松本清張は、相変わらず人気があるので、普遍性があるのだろう。

因果応報的な物語になっているのは、何か、物足りない。

1960年の東京の風景が懐かしい。子供時代の風景が原風景になる。今の東京には違和感しか覚えない。

愛人との関係がバレるのをおそれたサラリーマンが、重要な証言を回避したことにより、無実の保険の外交員が殺人容疑で有罪判決を受ける。

しかし、今度は自分の殺人容疑で、前の証言を翻さなくてはならなくなる。

これで社会的生命はおしまい。

無事、これ名馬といいますが、どこで穴に落ち込むか、わからない。誰でも穴は持っているわけで、それが露呈するかどうかが、運命の分かれ道。


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「家族という病」

2015年06月13日 12時11分54秒 | 
随分宣伝しているな。本屋にも山積みになっている。ベストセラーだ。

こういう本が売れるご時世かね。

「家族という病」があるなら、「孤独という病」も書かれていい。どっちもどっちで、これじゃ人生は重荷にしかならない。

家族もイヤ、孤独もイヤ。なら、どうすればいい?

こういう本は、購入する読者は限られている。現に単身生活を送っている人、あるいは、結婚を諦めようかと迷っている人。

単身生活者は迷う。自分の選択が正しかったかどうかで。

そういう人が正しかったことを確認するために、この本を読む。

家族制度が正しいのかどうか? それは正しい。なぜなら、家族がなければ、子は生まれず、社会の継続性がなくなるからだ。

極端な話、全員が家族が病だと思ったら、社会は消滅する。

家族は病だという考えは、逆さまの思考である。ある人々には有効であることは否定しないが、普遍性はない。

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