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FPと文学・エッセイ 〜是れ日々なり〜

ライフプラン、資産設計のほか、文学・社会・芸術・文化など気まぐれに日々、FPがつづるエッセイ。

「現象学」 相手の存在をつかむ ~ 息抜きに哲学書を! 

2010-10-03 15:33:52 | 哲学・宗教・思想

最近は、なかなか文学書や哲学書、仏教書を読む時間がありません。時々、こうした「非生産的」「非実務的」「非現実的」な思索にどっぷりつかる時間がほしくなります。

「非 ―― 」と書いたのは、もちろんアイロニーであって、生産的、実務的、現実的な日々の仕事に追われている自分に対して言っているわけです。今は、読んだり書いたりするものは、ほとんど仕事関係のものです。時間なんて、探せばいくらでもあるはずなのはわかっていますが、目の前にある仕事を追ってばかりいると、空いた時間はそのストレスを癒すための時間に費やすため、ひたすらぼーう、としているわけです。

そう考えると、若い頃ひたすら文学や哲学にふけったりした膨大な時間は、とても貴重だったのでしょう。仏教書もよく読みましたが、私は仏教書を哲学と同じ思想書として読んでいました。最澄、空海、源信、法然、親鸞、道元、日蓮など日本の名僧の書は、西洋哲学に劣らず、いや西洋哲学に優る哲学だと思います。西洋最大の哲学者の一人、ヘーゲルが書いていることなど、とうの昔に日本の名僧たちが、いやインド、中国仏教ではすでに言っていることなのだと思えました。

話がそれましたが、先日まで日経新聞の連載に哲学者、木田元さんの「私の履歴書」が連載されていました。木田さんのことは、フッサールなどの現象学の翻訳者であり日本への紹介者ということで、その名を知っていました。サルトル、ハイデガーなどの哲学書を読んでいるとき、たびたび「フッサール」「現象学」という言葉が出てきます。サルトル、ハイデガーなどは、フッサールの現象学に相当影響を受けているということを知ったわけです。

しかし、さて「現象学」とは、なんぞや? 当時、初めてその名を聞いたくらいですから、私にもわかるはずがありません。さっそく、フッサールの講義録『現象学の理念』という比較的薄い本を読んでみました。たかだか100ページくらいの本ですが、何日もかかりました。それでも、理解できたかどうかわかりません。ただ、「意識は志向する」という言葉がすべてを表しているように思えました。

「意識は志向する」(‘思考する’の誤字ではありません)とは、意識は必ず「ここ」から「かしこ」へと目指すということです。そのはたらきの象徴が「まなざし」の概念です。「私」は「彼女」を「まなざす」。この時、意識は「私」から「彼女」へと目指している(志向している)。「まなざす」ことによって相手(彼女)の存在を束縛する・・・と、簡単に書くとこんなことですが、なかなか理解できなかったことを覚えています(彼女の存在をどうやってとらえたらいいか悩んでいたりしました)。

また、「現象学的還元」という言葉も理解するのに苦労しました。これは、たとえば理解できないことはとりあえず「  」(カッコ)に入れて思考を先に進めよ、ということです。こうした難しい概念をかみ砕いて理解すると、なるほど思索活動に活かすのに便利なものだとわかってきました。

このころ、理解するために木田さんの『現象学』(岩波新書)というわかりやすい解説書を読んで、大分助けられました。現象学のこれらの概念は、難しく考えずに、普段から思索活動の上で行っていることです。わからないなりに、この考え方が自分の存在につながる、自分のこれからの生き方につながると直観して、真剣に取り組んだのを覚えています。

文学書とか哲学書とかは、実務書に比べれば実業的ではないけれど、時々、息抜きにじっくり読んでみたくなります。目の前の仕事を忘れて。(最近は、ニーチェの本も売れているそうです。)






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