★真夜中のひとりごと★

二児の母「たっちー」のひとりごとです。

奇跡の犬

2016年03月04日 | ★道をひらく
それは、2月13日(土)10:30頃でした。
悲しいことがおこってしまいました。

なんと我が家の愛犬を
私が車でひいてしまったのです……。

このブログのプロフィールの所に掲載している写真の犬です。
この3月で14歳になります。


ものすごくショックでした。


骨がどこか折れていると思いました。
もう二度と歩けなくなったと思いました。


事故というのは、悪い条件が重なっておきます。


私はその日、朝から小学校にPTAの広報委員会の活動から帰ってきて、
いつもはとめないような場所に車をとめました。
愛犬は車の近くに寄ってきて、横になりました。

すぐ出かけるからと、私の母が息子たちを呼び、
2人とも車に乗りました。次に私の母が乗り、
一緒に行かないと思っていた父が最後に急に乗り込んできました。

予定外のことを急に言われ、
ちょっとイラッとしながら、車をバックさせました。
そして、5人全員、大事なことを見落としました。

バックすると何かに ドン! と軽く
左後ろのタイヤに引っかかりました。

「なに?」

と思いましたが、左のドアミラーに
愛犬がもがいているのが見えました。

私はすばやく前進して、車をとめ
愛犬のそばにかけよりました。

愛犬は痛がって、泣きわめいて、暴れていました。
それもそのはずです。
いったい何トンの重さが愛犬にかかったのでしょう。
車の重さ+大人3人+子ども2人。

後ろ足で立てなくなって、引きずりながら
暴れ回っていました。

「ごめん!本当にごめん!!」

抱える私の手を愛犬は痛さの余りに噛みつきました。
私はものすごく動揺していたので、
噛まれても痛みを感じませんでした。

「お父さん!なんで見てなかったの!!」

私は父を責めました。
一番最後に乗ってきた父は、
愛犬が車体の後ろにいたことを見ていたはずなのに。

父は、肝心なところがいつも抜けていて
まったく気が利かない人です。
これまで何度も父を信用しては、
ろくなことがありませんでした。
しかも、人をイラつかせるようなことをすぐやらかします。

それが、ちょうど疲れのたまっていたところに
車に乗ったすべての人たちが
愛犬のことをすっかり忘れてしまっていました。

父と母は、どうすればいいかも考えず
愛犬に声をかけることもなく、愛犬のそばにいました。
こういうとき私の両親の冷たさを感じるときがあります。
どうして、この人たちは何もしないんだろう、と。


私はすぐにかかりつけの動物病院に電話をして
車に愛犬を乗せて、病院へ連れて行きました。

つくば市にある動物病院は、
家からは車で約30分ほど離れています。

病院で、レントゲンを撮ってもらい
採血をしてもらいました。
結果は、股関節脱臼。
骨折はしておらず、他は特に異常はありませんでした。

骨盤が曲がっているように見えたのですが
後で施術してからもう一度レントゲンを撮って
確認してみますと言われました。

血液検査は、交通事故の際に数値が高くなるものばかりで
その他は正常値でした。

先生は、股関節を元に戻す処置を臭気での全身麻酔をして
行う治療をしてくれると言いました。
夕方の診察時間に、電話してから来て下さいとのことで
愛犬を病院に預かってもらい、いったん家に帰りました。
夕方16:00の診察時間まで、とても長く感じられました。

16:00に電話をかけると
「あ、それじゃ一応迎えに来て下さい。」
と言われ、「一応って相当悪いのかな」と
私の心は絶望感にあふれていました。

迎えに行くと愛犬はとても痛そうにしていました。

私はものすごく落ち込みました。
どうして、ちゃんと見ていなかったのかと自分を責めました。
約14年間も大切にしてきた大好きなかわいい犬を
こんな痛い目にあわせてしまうとは…。

その日からしばらく愛犬は介護状態になりました。
おしっこは垂れ流し。トイレシーツを買ってきて、
垂れ流してもいいようにしてあげました。


その日から毎日玄関で、
薬を飲ませて頭を撫でてあげました。
5日目くらいに痛みが引いたのか、歩き始めました。


2016年2月18日:母が撮影

排便もできていなかったので、
お尻を刺激してあげたら排便もできたそうです。

ああ。よかった。
とりあえず、歩けるようにはなって。

先日亡くなった祖母や
歴代飼っていた先代の犬たちが
守ってくれたのかなと感じました。

愛犬は、ラッキードックなのだと思います。

最初は拾われたとき。
茨城県自然博物館の公園に捨てられていました。
当時、警備員をしていた私の父が
愛犬のあまりのかわいさに惹かれ拾ってきました。

そして、今回。
車にひかれたのに、歩けるようになりました。
骨も折れていなくて、まさに幸運の持ち主。
ラッキードック、奇跡の犬です。
愛犬は本当にツイている犬だなぁ。



血液検査で肝臓の数値がよくないと言われて
薬を飲んだら、以前よりなんだか元気になりました。
以前は鼻が乾いていることがおおかったんです。
それが最近いい感じに濡れている。
表情も前よりいい感じです。

もしかしたら年齢的に肝臓を悪くしていたのかも。
食欲も前より出てきたしね。
ついでによくなってきて本当によかった

股関節脱臼をしたので、抜けやすくなっているため
1ヶ月くらいは安静にしてくださいと言われました。

あまり抜けてしまうようなら、手術する方法もあるけど
愛犬はもう14歳。高齢のためかなり負担になるし
飼い主さんにも費用がかかってしまうから
できればそれは避けた方がいいのではないかと
おっしゃってくださいました。
私もそう思いました。今さら痛い思いをさせてまで
手術してもそう何年も生きられるわけではないし。

先生は本当に優しくて、
犬のこと、飼い主のことをよく考えてくださっています。
動物が本当に好きで獣医さんになられた人なんだろうなと
感じさせる素敵な先生です

また、肝臓の数値をみるために
日曜日に病院に連れて行きます。
コメント
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