1875年(明治8年)のこの日に、明治政府が「平民苗字必称義務令」という太政官布告を出し、すべての国民に姓を名乗ることを義務化。
132年前の今日、日本国民が苗字を名乗ることを義務化された日だそうです。
「結婚しても苗字を変えたくない!」「どうして女だからと苗字を変えるのが当たり前だと自分がイヤだと思うことを無理矢理、押しつけられなければならないのか?」という思いから、苗字の歴史について、これまで色々と私なりに色々と調べて勉強しました。
苗字の歴史をきちんと勉強していない政治家の方が
「家族が同じ苗字を名乗ることが日本の伝統だ!!」
などと血気盛んに言っていますが、実はたった132年の歴史しかありません。しかも、それまでの貴族と武士(特例あり)はすべて「夫婦別姓」でした。そして、明治政府はそもそも最初の民法では「夫婦別姓」で結婚するように定めていたんです。それなのにいつの間にか、庶民が勝手に嫁だけ苗字が違うのは可哀想ということで「夫婦同姓」にするようにしたんです。だから、日本の歴史上では、夫婦同姓は約100年ちょっとで、まだまだ歴史的に浅いのです。
それなのに「『夫婦同姓』は日本の伝統だ!」って言い張るのは嘘っぱち。
だって、その前は「夫婦別姓」が当たり前だったんですから。
「伝統」って何を持って伝統と言うのでしょう?
ウィキペディアには、
伝統(でんとう tradition)とは人間の行動、発言、思考及び慣習に見出される歴史的存在感を総称していう。
そして、
伝統は常に変革を伴う。現代に生きる我々は古代の人々と全く同じ生活を送っていなければならないはずである。
現在、当たり前だと勝手に思い込んでいることは実は古代では当たり前じゃなかったりします。ものの見方によって、時代によって、まったく変わってしまうんですよね、伝統とか、常識って。
「夫婦同姓」でも「夫婦別姓」でも私はいいと思います。
その人が「私は幸せ」と感じられるなら。
これからの日本という国は、みんなお互いの違いを認め合って、いろんなその人らしい生き方ができる国であってほしいと思いますし、自分もそういう人でありたいと思う今日このごろです。
それには、私はまだまだ寛容さが足りませんが、自分や相手の欠点を許したり、気にしないように物事に寛容になって、一回りも二回りも心の器の大きな人間になりたいと思います。