とても辛く悲しく悔しい思いをすることがありました。
仕事から帰宅すると、小学校から電話がありました。
電話に出てみると、ケンの担任の先生からでした。
声のトーンから何かあまりよくないことのように感じられました。
しかも、これからウチに教頭先生と一緒に来られるというのです。
なんだろう?
ケンのことが手に負えなくなったのだろうか…。
先生を待っていると、知らない市内局番から電話がありました。
出てみると、ケンの同級生のおじいさんからでした。
「うちの孫がおたくの子どもからいじめられているようだ。
学校から、おなかが痛いと言ってやっとのこと帰ってきた。
聞いてみると、おたくの子からパンチされたと。
どうやらうちの子だけじゃなく他の子にもしているそうじゃないか。」
先生からまだ事情を聞いていなかったので
何のことやらさっぱりわからなかったのですが
ああ、だから先生たちが来るのかと、とっさにわかりました。
まずは謝り、これから担任の先生と教頭先生が来てくれること、
まだよく事情を聞いておらずわからないので先生から詳しく聞くこと、
うちの子には私自身も手を焼いていると伝えました。
なかなか言うことを聞いてくれないと…。
そう伝えると、おじいさんも少し怒りが収まってきました。
昔の人だからか、
女じゃ話にならんと思ったのか、
「お父さんに電話をかわってくれ。」
と言われたので、夫にかわろうとしたらこれまたタイミングが悪く、
夜勤に行くためにお風呂に入っていました。
う~~、うちの旦那はいつも頼りたいときに頼りにできない…。
「ごめんなさい。お風呂に入ってしまっているので
後ほどこちらから連絡します。」
と伝えたところに、先生方がうちに到着しました。
「先生方がちょうどいらっしゃったので、
事情をよく聞いてみます。すみません。」
と、一旦電話を切りました。
教頭先生と担任のH先生が来てくれました。
話を聞くと、特にケンがIくんをいじめているわけではなく
お互い仲良くなりたくて、そばに寄っていって、じゃれ合っていて、
そこにケンが手加減を知らずに
強いパンチをおなかに入れてしまったそうです。
ケンは他の仲良くなりたい友達にも
叩いてしまったり、キックしたり、パンチしたり、
強く腕をつかんでしまったりしているそうです。
先生が何度か注意をしているけれど、
あまりよくわかっていないみたいだと
先生はおっしゃっていました。
Iくんもケンもどちらもお互いが好きで
仲良くなりたいのだと思うけど
上手な関わり方ができないだけで、
今回のこともわざとではなく
間違えてやってしまったようだと。
H先生はこうおっしゃってくれました。
「ケンくんは良いところもいっぱいありますよ。
とても気を遣ってくれて、
プリントを配るのを手伝ってくれたりするんですよ。
女の子にはとても優しいですし。」
と。
ケンは、人のお世話を焼くのがとても好きなのと
女の子は赤ちゃんを産む大切な体だから大切にしなさいと
教えているから、ちょっかいは出さないのだろうと伝えました。
そして、茨城県には療育機関がなく、すごく困っていることや
育児を投げ出したくなることもあること、
児童相談所まで相談に行ったのにこんなことになるなんて…
と伝えていると、涙があふれてきてしまいました。
教頭先生はケンを不憫に思い
「わざとやったわけじゃないから
なんともかわいそうなんだけどね…。」
と言ってくださいました。
H先生も、教頭先生も、
ケンの発達障害からくるコミュニケーション障害を
とても理解してくださっていました。
「お母さんやおばあちゃんは、
こういうことがこれからもあって
頭を下げて辛い思いをするかもしれないけれど
その姿をみれば周りにちゃんと伝わるし、
かならず報われるときがくるから大丈夫だよ。」
と教頭先生が優しい言葉をかけてくださいました。
先生方がこうして味方についてくださるなら
とても心強いと感じました。
きっと私がケンのことで困っては
これまで何度も学校に通いつめ、先生に相談し、
自分でも解決策を探し、実行し、
先生にできる範囲でいいから助けてくださいと
頼りにして、助けを求め、それを当然と受け止めず、
感謝を表していたからなんだなと感じました。
そして、パピーさんのテキストに書かれていたことを
思い出しました。
子どもがけしてしてはいけないことをしたら
親の謝る姿を見せた方が良いということを。
それが、「まさに今だ!」と思いました。
謝りに行くことは、私もケンもとても苦しく辛いこと。
だけど、わざとじゃなかったとしても、
パンチをして相手に痛い思いをさせるのはけしてやってはいけないこと。
だから、親と一緒にケンも謝りに行かせますと先生に伝えました。
ケンに事情を話し、一緒に謝りに行くことを伝えると
「イヤだよ。行きたくない!明日学校で謝るよ!」
と抵抗しましたが、
やってはいけないことをしたんだからダメだと連れて行きました。
先生方も一緒に、同級生のHくんの家へ行ってくれました。
夫も、会社に遅刻する連絡をして一緒に来てくれました。
Iくんの家には、Iくんのおじいさんとおばあさんがいました。
着いて早々、まず謝りました。
Iくんはすでに痛がっている様子もなくケロッとしていました。
帰ってきてから吐いて、ウンチをしたら痛みが引いたそうです。
「それってもしかして、殴られた痛みじゃないんじゃないかな??」
と思ったけど、まあいいか。
私が「大丈夫?痛みは?アザになったりしていない?」
と聞くと、もう痛くもないし、
おなかにアザができたりはしていないようでした。
とにかく大きなケガになっていなくてよかった。
Iくんのおじいさんはケンに脅しをかけました。
「またやるんだったら、今度は学校に見張りに行くぞ。
いいのか?イヤだろ?もうするなよ。」
と言いました。
ケンがパンチをしたことはいけないことだから
私たちも謝り、ケンも目に涙をためながらHくんに謝りました。
教頭先生は、ケンの頭をなでながら
「よくやったな。」
と言ってくれました。
教頭先生は、公立幼稚園の教頭先生も兼任していて
ケンが幼稚園に入った5年前からずっと勤務している、
見た目は怖いけど、とても気さくな心優しい先生です。
Iくんのおじいさんはさらに
「どんなことがあっても手を出すなと、
Iにはきつく言ってあるんだ!
この間も近所のガイジンがやってきたから、
俺が言ってやったら、やらなくなったんだ!」
と言っていました。
自分が孫を守ってやったことを
まるで武勇伝のように語るこのおじいさんのことを
私はちょっと軽蔑しました。
孫が生きている間、自分がずっと生きていけるわけではないのに
ずっとIくんをこうして守っていくつもりなのだろうか。
もし逆の立場だったら、この人は他人の家に謝りに行けるだろうか。
いや、たぶん行けないだろうなと感じました。
「うちのIがそんなことするはずない!
へんな言いがかりをつけるな!」
と逆ギレするような気がするなと感じました。
先生方もそれをわかっていたのだろうと思いました。
Iくんの祖父母は孫かわいさに理性を失っているんだなと。
私が逆の立場だったら、このくらいのことで
こんなにおおごとにはしない。
まず本当にいじめられているのかを本人に確認する。
本当にケガをしたり、
本人が解決できないようなイジメになっているなら
最後の手段として、先生に相談し、
相手の親を呼び出すだろうけど。
私はできるだけ、本人が自分自身の力で解決し、乗り越えて欲しい。
大人にいつも助けてもらうような軟弱ものにはなって欲しくない。
どんなに辛くても、苦しくても、
それを乗り越えられる強い精神力と賢い知恵、
人との友好な関わり方を身につけて欲しいと思う。
その力こそが、これからの先の見えない
どんな世の中になっても
大震災や自然災害、戦争でさえも乗り越えられる
本物の「生きる力」になると私は考えます。
ケンやコウには、本物を身につけさせる。
そう、パピーさんが言っている「自信(自分を信じる力)」を。
あんな輩に、私は絶対に負けない。
今に見ていろ。
私の息子たちが大人になったとき、
きっとステキな大人になっていると信じる。
どんな世界にでも通用する大人にする。
パピーさんのテキストを手に前に進もう!
道しるべはこのテキストだ。
私の両親は相変わらず、デリカシーのない人たちでした。
私の苦しい気持ちに寄り添ってもくれない。
どれだけ苦しい思いをしているかくらいわかりそうなものだけど
そこはまったく共感してくれないんだよね…。
もういいや。
私の両親はそういう人たちなんだから。
期待するのはもうよそう。
私はたくさん本を読み、勉強して、
たくさん考えたから
親の精神年齢や知恵を越えてしまったみたいだ。
涙を流しながらもよくがんばったね、私。
パピーいしがみさん、ありがとう。
私は苦しみながらも道を迷わずに進めました。
ケンも私も、いい学びができたと思います。
仕事から帰宅すると、小学校から電話がありました。
電話に出てみると、ケンの担任の先生からでした。
声のトーンから何かあまりよくないことのように感じられました。
しかも、これからウチに教頭先生と一緒に来られるというのです。
なんだろう?
ケンのことが手に負えなくなったのだろうか…。
先生を待っていると、知らない市内局番から電話がありました。
出てみると、ケンの同級生のおじいさんからでした。
「うちの孫がおたくの子どもからいじめられているようだ。
学校から、おなかが痛いと言ってやっとのこと帰ってきた。
聞いてみると、おたくの子からパンチされたと。
どうやらうちの子だけじゃなく他の子にもしているそうじゃないか。」
先生からまだ事情を聞いていなかったので
何のことやらさっぱりわからなかったのですが
ああ、だから先生たちが来るのかと、とっさにわかりました。
まずは謝り、これから担任の先生と教頭先生が来てくれること、
まだよく事情を聞いておらずわからないので先生から詳しく聞くこと、
うちの子には私自身も手を焼いていると伝えました。
なかなか言うことを聞いてくれないと…。
そう伝えると、おじいさんも少し怒りが収まってきました。
昔の人だからか、
女じゃ話にならんと思ったのか、
「お父さんに電話をかわってくれ。」
と言われたので、夫にかわろうとしたらこれまたタイミングが悪く、
夜勤に行くためにお風呂に入っていました。
う~~、うちの旦那はいつも頼りたいときに頼りにできない…。
「ごめんなさい。お風呂に入ってしまっているので
後ほどこちらから連絡します。」
と伝えたところに、先生方がうちに到着しました。
「先生方がちょうどいらっしゃったので、
事情をよく聞いてみます。すみません。」
と、一旦電話を切りました。
教頭先生と担任のH先生が来てくれました。
話を聞くと、特にケンがIくんをいじめているわけではなく
お互い仲良くなりたくて、そばに寄っていって、じゃれ合っていて、
そこにケンが手加減を知らずに
強いパンチをおなかに入れてしまったそうです。
ケンは他の仲良くなりたい友達にも
叩いてしまったり、キックしたり、パンチしたり、
強く腕をつかんでしまったりしているそうです。
先生が何度か注意をしているけれど、
あまりよくわかっていないみたいだと
先生はおっしゃっていました。
Iくんもケンもどちらもお互いが好きで
仲良くなりたいのだと思うけど
上手な関わり方ができないだけで、
今回のこともわざとではなく
間違えてやってしまったようだと。
H先生はこうおっしゃってくれました。
「ケンくんは良いところもいっぱいありますよ。
とても気を遣ってくれて、
プリントを配るのを手伝ってくれたりするんですよ。
女の子にはとても優しいですし。」
と。
ケンは、人のお世話を焼くのがとても好きなのと
女の子は赤ちゃんを産む大切な体だから大切にしなさいと
教えているから、ちょっかいは出さないのだろうと伝えました。
そして、茨城県には療育機関がなく、すごく困っていることや
育児を投げ出したくなることもあること、
児童相談所まで相談に行ったのにこんなことになるなんて…
と伝えていると、涙があふれてきてしまいました。
教頭先生はケンを不憫に思い
「わざとやったわけじゃないから
なんともかわいそうなんだけどね…。」
と言ってくださいました。
H先生も、教頭先生も、
ケンの発達障害からくるコミュニケーション障害を
とても理解してくださっていました。
「お母さんやおばあちゃんは、
こういうことがこれからもあって
頭を下げて辛い思いをするかもしれないけれど
その姿をみれば周りにちゃんと伝わるし、
かならず報われるときがくるから大丈夫だよ。」
と教頭先生が優しい言葉をかけてくださいました。
先生方がこうして味方についてくださるなら
とても心強いと感じました。
きっと私がケンのことで困っては
これまで何度も学校に通いつめ、先生に相談し、
自分でも解決策を探し、実行し、
先生にできる範囲でいいから助けてくださいと
頼りにして、助けを求め、それを当然と受け止めず、
感謝を表していたからなんだなと感じました。
そして、パピーさんのテキストに書かれていたことを
思い出しました。
子どもがけしてしてはいけないことをしたら
親の謝る姿を見せた方が良いということを。
それが、「まさに今だ!」と思いました。
謝りに行くことは、私もケンもとても苦しく辛いこと。
だけど、わざとじゃなかったとしても、
パンチをして相手に痛い思いをさせるのはけしてやってはいけないこと。
だから、親と一緒にケンも謝りに行かせますと先生に伝えました。
ケンに事情を話し、一緒に謝りに行くことを伝えると
「イヤだよ。行きたくない!明日学校で謝るよ!」
と抵抗しましたが、
やってはいけないことをしたんだからダメだと連れて行きました。
先生方も一緒に、同級生のHくんの家へ行ってくれました。
夫も、会社に遅刻する連絡をして一緒に来てくれました。
Iくんの家には、Iくんのおじいさんとおばあさんがいました。
着いて早々、まず謝りました。
Iくんはすでに痛がっている様子もなくケロッとしていました。
帰ってきてから吐いて、ウンチをしたら痛みが引いたそうです。
「それってもしかして、殴られた痛みじゃないんじゃないかな??」
と思ったけど、まあいいか。
私が「大丈夫?痛みは?アザになったりしていない?」
と聞くと、もう痛くもないし、
おなかにアザができたりはしていないようでした。
とにかく大きなケガになっていなくてよかった。
Iくんのおじいさんはケンに脅しをかけました。
「またやるんだったら、今度は学校に見張りに行くぞ。
いいのか?イヤだろ?もうするなよ。」
と言いました。
ケンがパンチをしたことはいけないことだから
私たちも謝り、ケンも目に涙をためながらHくんに謝りました。
教頭先生は、ケンの頭をなでながら
「よくやったな。」
と言ってくれました。
教頭先生は、公立幼稚園の教頭先生も兼任していて
ケンが幼稚園に入った5年前からずっと勤務している、
見た目は怖いけど、とても気さくな心優しい先生です。
Iくんのおじいさんはさらに
「どんなことがあっても手を出すなと、
Iにはきつく言ってあるんだ!
この間も近所のガイジンがやってきたから、
俺が言ってやったら、やらなくなったんだ!」
と言っていました。
自分が孫を守ってやったことを
まるで武勇伝のように語るこのおじいさんのことを
私はちょっと軽蔑しました。
孫が生きている間、自分がずっと生きていけるわけではないのに
ずっとIくんをこうして守っていくつもりなのだろうか。
もし逆の立場だったら、この人は他人の家に謝りに行けるだろうか。
いや、たぶん行けないだろうなと感じました。
「うちのIがそんなことするはずない!
へんな言いがかりをつけるな!」
と逆ギレするような気がするなと感じました。
先生方もそれをわかっていたのだろうと思いました。
Iくんの祖父母は孫かわいさに理性を失っているんだなと。
私が逆の立場だったら、このくらいのことで
こんなにおおごとにはしない。
まず本当にいじめられているのかを本人に確認する。
本当にケガをしたり、
本人が解決できないようなイジメになっているなら
最後の手段として、先生に相談し、
相手の親を呼び出すだろうけど。
私はできるだけ、本人が自分自身の力で解決し、乗り越えて欲しい。
大人にいつも助けてもらうような軟弱ものにはなって欲しくない。
どんなに辛くても、苦しくても、
それを乗り越えられる強い精神力と賢い知恵、
人との友好な関わり方を身につけて欲しいと思う。
その力こそが、これからの先の見えない
どんな世の中になっても
大震災や自然災害、戦争でさえも乗り越えられる
本物の「生きる力」になると私は考えます。
ケンやコウには、本物を身につけさせる。
そう、パピーさんが言っている「自信(自分を信じる力)」を。
あんな輩に、私は絶対に負けない。
今に見ていろ。
私の息子たちが大人になったとき、
きっとステキな大人になっていると信じる。
どんな世界にでも通用する大人にする。
パピーさんのテキストを手に前に進もう!
道しるべはこのテキストだ。
私の両親は相変わらず、デリカシーのない人たちでした。
私の苦しい気持ちに寄り添ってもくれない。
どれだけ苦しい思いをしているかくらいわかりそうなものだけど
そこはまったく共感してくれないんだよね…。
もういいや。
私の両親はそういう人たちなんだから。
期待するのはもうよそう。
私はたくさん本を読み、勉強して、
たくさん考えたから
親の精神年齢や知恵を越えてしまったみたいだ。
涙を流しながらもよくがんばったね、私。
パピーいしがみさん、ありがとう。
私は苦しみながらも道を迷わずに進めました。
ケンも私も、いい学びができたと思います。
あとはその子とはなるべく一緒にならないよう、申し訳ないですが先生に目を光らせてもらったり、色々考えこんでしまいそうです。その位お友達に手を出すことは私としては衝撃的なものなので。それより、他の子供さんにもやってるというおじい様の言葉が気になります、そこは大丈夫なのでしょうか?
ケンとIくんは、小6の今ではとても仲良しです。私は今でもおじいさんが大げさすぎだと思っています。別に大ケガをしたわけではないですから。
確かに暴力はいけないことですが、やってしまったときに、どうしていけないかをちゃんと学ばせることが大切だと思っています。子どもは失敗しながら覚えていくものですから。多少のケガはつきものだと、男の子はそう思った方がいいのかなと思っています。どうやら小さなケガをして、男の子は身体でおぼえていくようです。
ケンは今ではむやみに手を出したりはしていません。学校ではかなり大人しいようですよ。自宅では弟と本気でやりあっていますけどね(^^;)
今は寛容性のない社会なので、少しのケガでも怒鳴りこんでくる記事に書いたような保護者がいて、他人とはちょっとしたケンカもできないから、本当に男の子の育児がやりずらい社会だなと思います。育児環境が最悪だなと感じています。だから、不登校や引きこもりの男性が多いのかもしれないと思います。男の子は、ケンカして仲良くなるのかも。女の子はケンカしたら絶交になりますけどね。
戦後まもなくの子どもたちはのびのびとケンカしたり、遊んだりしていたんだろうな~と思います。
私はそういうことに理解ある親たちと一緒に子育てがしたいですね。