11月20日から4日間、福岡と長崎を旅してきました
九州上陸の第一日目は門司港を訪ねました。かつての九州への足は本州西端の下関から船で渡るのが主流でした。鉄道の関門トンネルが開通した1942年、人の流れは船からトンネルに移り、門司港周辺は時が止まったように重厚な建物は姿をとどめたままになっていました。そして今、レトロな街並みを活かした観光地に生まれ変わったのです。
福岡空港から東京方向に戻る形で進んでゆくとやがてのどかな景色になり、再び住宅や工場が目立ち始め、殺風景な工場跡地の脇を抜け、海が左側から迫ってくると行き止まりの門司港駅に着きました。ローマのテルミニ駅をモデルにしたといわれる駅舎に似合わない自動改札を通ると、「待合所」「切符売場」の表示が旧字体で右から書かれていてレトロムードを盛り上げています。
駅を出ると、迎えてくれたのが「バナナの叩き売り」・・・
門司港が発祥の地なんだそうです。「私が値段を言ったら“高い”とか“まけろ”とか言って値切ってください。」と解説からスタート。「買うときは“買った”と手を挙げて大きな声で言ってください。同時に“買った”と言うときはできれば男性同士か女性同士で挙げてくれるとやりやすいです。男性と女性が同時に手を挙げるとどうしても女性に売りますから・・・。男性同士ならいい男の方に売りますが、女性同士だったらどうすると思いますか?」「綺麗な方?」「いえ、私の好みで決めます。」と、掴みを入れたあと、寅さんのように向上を述べて、バナナを1房掲げると「まず、千円!」「高い!」「900円」「まけろ!」「800円!」「高い!」「この調子だと10回目にはタダになると思ってるでしょう?仕入れ値があるから、それ以下にはできません。では700!」・・・結局450円まで下がったところで男の人が「買った!」と声をあげてお買い上げ!臨機応変さが求められるお客さんとの掛け合いに感心しました。
旧三井倶楽部
旧大阪商船
旧門司税関
国際友好図書館
はね橋
NTT電気通信レトロ館
潮風号
この日の昼食はカレーライスをドリアのようにオーブンで焼いた「焼カレー」上に乗っているのはふぐのフライ
関門トンネル人道は工事で通行止め
関門大橋と夕日
夕食