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氷上のスポーツ、カーリングをやっています!カーリング以外のことも書くのでon-ice off-iceです!

JCAカーリングスクール  in二戸

2023-11-26 08:03:52 | スポーツ
 関東選手権東京都代表選考会は、内容は悪くはなかったのですが結果に結びつけることが出来ませんでした。カーリングは1投をとってもスキップが指示する位置、デリバリー(投げる人)の力加減と方向のブレ、スキップのラインを見ての判断とそれに対する指示、スィーパー(掃く人)の判断と力加減、これらに氷の温度や傾きの状態等々外的要因も加わってくるので、何が悪かったのかを判断するのは難しいですが、これらをひとつひとつ直していくことが重要なことはわかります。

 そこで、二戸で開催されるJCAカーリングスクールに参加してきました。JCAカーリングスクールは毎年数回開催されていますが、初心者を対象にしたものが多く、今回は経験者対象のクラスもある貴重な機会なので、二戸まで足を運ぶことになりました。



 岩手県には盛岡市内に専用リンク2シートを持つリンクがありますが、それが出来るずっと前から二戸のリンクでカーリングが行われており、ソチオリンピックに出場された苫米地さんはこのリンクでカーリングをされており、今回の講師も務められております。

 リンクは駅から6キロ程のところにあり、路線バスが講習開始の10分前に到着する便があるのですが、役者のように早着替えしてリンクに上がるのはきついし、ちょっとでも遅れたら全員集合しているところに「すみません」と頭を下げながら合流する羽目になるし、一方でその前のバスは朝の7時台なので、ここはタクシーを使いました。タクシー会社はカシオペアタクシー、二戸のカーリング協会もカシオペアカーリング協会と名乗っております。カシオペアの名はギリシャ神話に登場する王妃の名前で星座にもあります。岩手県だけに星ともかかわりの深い宮沢賢治に絡んだ話かも知れないとも思いましたが、宮沢賢治ゆかりの地は出生地の花巻や大学に通った盛岡辺りで、二戸は少し離れています。聞けば、二戸周辺の5市町村がアルファベットのWの形に位置していて、この地域を表す名称になっているとのことでした。世の中にカタカナ語が氾濫して日本語を乱していると批判する声もありますが、のどかな地に活気を感じる粋なネーミングに思えました。

 会場の岩手県北青少年の家は、二戸の市街地から軽米に向かう途中の小高い丘にありました。いくつかの建物で構成されていて、路線バスで行っていたらどの建物がリンクかわからずにうろうろしたかも知れません。
 リンクはとても広く、カーリングシートが6シートも描かれていて、その周囲に広めの通路があるので余計に広く感じます。今シーズンのオープンは前日で、氷もきれいです。
 ちょうど、初心者向けの講習が終わったところで、講師の方々がデモンストレーションでデリバリー(投球動作)が行われていましたが、氷の状態は普通の専用シートと同じ感覚のようでした。都内のスケートリンクでは通常の5割増しぐらいの力で投げないと届かないので、かなり良い状態です。



 講師陣は、オリンピック出場経験者の船山弓枝選手、苫米地美智子選手、両角公佑選手に日本選手権上位入賞チームのメンバーを加えた豪華版です。受講者は、地元岩手の方が多いですが、今年の青森や新潟の大会で顔を合わせた方々もちらほら見られます。カーリング界は狭い。

 私を含めた32名の受講生は4グループに分けられ、私のグループの担当は、両角公佑選手と、元コンサドーレの鈴木選手でした。

 まず、デリバリー(投球動作)の練習。講師の選手が構えたブラシ目掛けてストーンをデリバリーします。これが結構緊張するシーンなのですが、ライン(ストーンが向かう方向)もばっちりでした。他の受講生もよかったようで、「みなさん、落ち着いて投げればきちんとできています。それを試合の切羽詰まったときにできるかが大事です。」と言われました。トップ選手のお墨付きをもらったようで喜ばしい反面、持ち時間が決まった試合の中で常に落ち着いて動作することができるかの不安もよぎります。何度もデリバリーを繰り返す間に、ぶれやすいポイントも教えて頂き、そこに気を付けることでデリバリーの精度を上げることが出来そうです。
 仕上げは8人の受講生が2チームに分かれての1エンドゲーム。1点負けている状態での後攻か1点勝っている状態の先攻、前者を選んだら有利な後攻とはいえ2点以上取らなければならず、後者なら不利な先攻でブランク(両チーム無得点)か点を取りにいかなくてはなりません。じゃんけんに勝って選択権は得たものの、迷った末に1点ダウンの後攻を選びました。
 結果は、ティー奥(ハウスの後方)ながら2個のストーンを置けたもののその前に置かれた相手のストーンをピール(当てられたストーンと当てたストーンを両方はじき出す)が成功すれば勝ちという展開で、ストーンを出し切れずに負けてしまいましたが、ガチの試合のような緊張感があって、よかったです。
 短い時間でしたが、これからの試合に活かせる何かを得ることが出来た貴重な体験でした。


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