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氷上のスポーツ、カーリングをやっています!カーリング以外のことも書くのでon-ice off-iceです!

話題の街の歩き方 ~鎌倉避密散歩編~

2022-06-18 06:48:07 | まち歩き
 北國街道訪問のとき、「流行は追ってはいけません。先端をいかなくては」と書きました。ちょっと舌先は鈍りますが、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で話題の鎌倉に行きました。今回はアナウンサー講座のメンバー6人に先生とその知り合いでご案内をして下さる鎌倉在住のHさんの計8人。

 鎌倉駅に降り立つと、人・人・人!!コロナ規制の縛りが一応なくなったとはいえ、人の流れが途切れません。集合場所が東口改札のあたりとaboutだったことを後悔しながらも、何とか見知った人たちを見つけて合流しました。半年ぶりですが、みなさん感染もせず元気で過ごされていたとのことで、ひと安心。

 人でごった返す小町通りを僅かにかすめて脇道へ入ると人通りはほとんどありません。小町通りの喧騒がうそのようです。花屋さん、陶器屋さん、薪を置いたお店もあって北国のムードも漂う不思議なエリアですが、ここは鎌倉。そのエリアにあるレストランで昼食。お寿司を美味しく頂きました♪







 小町通りを横切り、鶴岡八幡宮へ繋がるメインルートの若宮大路に出ます。二の鳥居ではマスクを付けた狛犬さんがお出迎え。



鶴岡八幡宮は最後にとっておくので、ここでは八幡様を背に海方向へ進みます。前に立ち寄った和菓子屋さん「松風堂」さんが閉店して、建物がとんかつ屋さんに変わってしまっていたのが淋しかったです。その若宮大路を少しそれたところにある「本覚寺」、日蓮宗のお寺さんで身延山の久遠寺の系統とのことです。洋風な感じの夷堂が異彩を放っていました。





 本覚寺を通り抜けて、少し東へ進むと妙本寺に出ます。中学校の遠足のとき(班ごとに自由行動でした)予定していながら、時間がなくなってしまいスルーしたお寺です。その後縁がなかったので、お初です。



大きめの木々が覆いかぶさる参道で、鎌倉の歴史のミニ講座。鎌倉の基礎知識、石器時代から人が住んでいた、地名の由来が、アイヌ語のかまどの形をした山谷を示すカーマクラから来ている説、寺社の数が150あることや、これからお参りする妙本寺が比企家の屋敷があった場所で、北条氏との権力争いで血みどろの戦いの末に敗れた地であることなど、ちょっとお参りする直前には聞かない方が・・・と思えるお話を聞いて、いざ妙本寺の境内へと進みました。



 参道はやや鬱蒼とした雰囲気でしたが、境内は広めで明るい感じでした。のどかに散歩するカップルは、ここで凄惨な出来事があったことを存じているのでしょうか。知らない方が幸せかもしれませんが。。

 鎌倉幕府は150年の間に2回移されたそうで、そのひとつの跡地にある宇都宮神社を通り、高級住宅街の山ノ内を通ります。売り出し中の古い物件もあります。買えるようなお値段ではないでしょうが、Hさんの「出ますよ!」のひとことに、一同、覗きかけた足が止まりました。鎌倉幕府終焉の地、新田義貞軍に追い込まれた北条一族が自害した東勝寺跡と腹切り矢倉へ。東勝寺跡は鎌倉の市街地を臨む丘の斜面にあって、草が伸びる空き地になっていましたが、立ち入ることはできません。1998年などの発掘調査では歴史を裏付ける焼けた木材などが発見されたとのことで、それらを知ってしまうと、何もない空き地に向かって無意識に手を合わせてしまいます。東勝寺の山側にある腹切り矢倉は、そのときに北条一族の一部が自害した場所。恐々進んで行くと立入禁止の看板とまだ新しい虎の子ロープ。行かれないことにむしろほっとしましたが、ロープの先に見えた洞穴とその前に建てられた塔婆が不気味さを醸し出していました。



 北条一族が滅亡の地をそのままあとにするのは気が引けるということで、その北条家を供養するために東勝寺に隣接するように建てられた「宝戒寺」をお参りし、鎌倉観光の定番の鶴岡八幡宮へ。夕方の時間帯にはいり空いてきてはいますが、いままでお参りしたどこよりも人が多いです。十年ほど前に大雪で倒れてしまった大銀杏の切り株には新しい芽が伸びつつあります。鎌倉銘菓鳩サブレの起源となったといわれる「八幡宮」の額、視線を変えると見慣れたお寺の違った一面が見えてきます。






↑鶴岡八幡宮から見た若宮大路

 締めは、八幡宮から海岸に向かって一直線に造られた若宮大路の中央に築かれた段葛、山から平地になった湿地帯を不自由なく通行するために頼朝が造らせたという説があります。ここも人は多めでしたが、混雑というほどでもなく、無事に鎌倉駅に戻ってきました。





 大河ドラマで人が押し寄せる街でしたが、歩き方を工夫し、ちょっとだけ歴史を学ぶだけでゆったり回ることができて、とっても有意義な鎌倉散歩でした。
 でも、楽しみにしていたお土産の「クルミっこ」も「鯵の押しずし」も品切れ、お土産は早めに買っておいたほうがよいみたいです。

 鎌倉散歩のブレイクタイムに如何でしょう!ご当地アイス!

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NHK技研公開で放送の未来を見てきました!

2022-06-05 17:15:49 | 学問
 「技術が紡ぐ未来のメディア」をテーマに開催された「NHK技研公開2022」に行ってきました。

 見てしまうと「放送が10年後20年後にどうなっているのかがわかってしまうのではないか?むしろ知らないままでいて、いきなり完成形のメディアを目の当たりにする方がそのときの感動が大きいのでは?それなら、見ないままでいた方がよいのでは?」という不安感もあったのですが、折角の機会なのでと訪問することにしました。





 場所は世田谷区砧の「NHK技術研究所」、朗読の講座で何度かお邪魔した馴染みある施設です。コロナ感染予防対策で時間を区切っての入場になるので、待つことなく入場できました。
 入口では8K画面の映像がお出迎え。現在のテレビ放送の画質の最高が8K、2K、4K、8Kときたので、これから16K、32Kと進化するのではなんて思っていましたが、これ以上解像度を上げても人の目の識別能力を超えてしまうので、それはないとのことです。



 床にはソーシャルディスタンスをキープする円が映し出されています。ナイスアイデアですが、見ると保たれていないようなで、これは今後の課題。



 展示はいろいろあって、リビングの壁に大画面、紙のように丸められるディスプレー、スマホのような端末の画面を傾けると、それをのぞき込んでいるように画像も傾く立体映像、発信する側の技術と受信する側の技術の双方が完成しないと成り立たないのが、放送技術開発には倍以上の苦労があるようです。

 バリアフリーを目指す技術では、読みあげられた天気予報の文章を手話翻訳するCG画像、天気予報なのは決まった単語で構成されているので、手話のパターン表現も決まったものになるからだそうです。
 一方の視覚障がい者のための技術は、野球中継で先週の動きをオペレーターが「ショート」・「取る」・「投げる」・「ファースト」・「アウト」とクリックすると、「ショートが取って1塁に投げました。アウト。」という具合です。「映像の動きとのタイムラグがあるのでは」と質問すると、「放送自体が実際の映像の2~3秒遅れになるので、そのタイム差を利用しています」とのこと。ナルホド!
 このどちらの技術も、いきなりオールマイティな完成形を作りだすのではなく、天気予報やスポーツなどの言葉が限られた分野、つまり出来るところから進めていくというのが、開発のひとつのステップのようです。

 一番大がかりだったのは、動く立体画像を撮るシステムで、モンゴルのパオのようなテント状の囲いの四方八方にカメラが取り付けられていて、その台数26台。随分多いなと思いきや、AI搭載の各カメラが人の動きを追いながら撮影できるようになった結果、50台から100台あったカメラをここまで減らすことができたという、技術開発の結果だったのです。

 近未来の放送がどんなものになるかを物見遊山で見に行ったのですが、それらの技術開発の過程を見る結果となり、何事もできることから進めていくことが大切だということを再認識しました。とっても有意義な一日でした。

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