手軽に登れる低山ハイキングによく行くようになって気付いたのは、登山の難易度は山の高さとは比例しないということ。今回のコースは、標高265メートルの妙光寺山から432メートルの三上山への縦走、4時間ほどで歩けるルートです。
野洲の街と琵琶湖が見える妙光寺山の山頂に立った我々七人は、三上山を目指して一旦下りに入ります。
山ではよく見かけるのですが、迷わないようにと樹木に結びつけられたピンクのリボンをたどりながら進むと、道はだんだん急になってきました。手袋を着けて左右の木に手を着きながら進みます。中には立ち枯れたものもあって、うっかり体重を預けようものなら力なく折れてしまったりするので油断ができません。先頭を歩くメンバーから「これ、間違えたかも~」の声、「どうする?山頂に戻るぅ?」の呼びかけに、「じゃ、戻ろうか!」と言う者はいませんでした。時間的には大したことはありませんが、ピンクのリボンが結ばれている木をたどれば麓には降りられるし、立ち木に手を着きながら降りる程の急坂を後戻りする気にはなりませんでした。
そういえば、妙光寺山に登るまでも難儀しました。地図では田圃だった辺りが宅地造成中で地形が変わり、登山口がなかなかみつからず、ようやく登山道に繋がる神社を見つけて、いのしし避けの鉄格子扉を開けて登山道へ入ることができたのです。低山と侮ってはいけないのです。
ピンクのリボンに導かれながら下ると、下に御池が見え隠れし、池畔の軽自動車が通れるくらいの道に合流しました。振り返ると、「これって道?!」と思うような道でした。
真っ赤に燃える紅葉、池越しに三上山が見えます。道を間違えなければ出逢えなかった光景を堪能して、ここから先の作戦会議に入ります。妙光寺山から尾根筋に峠を越えるはずが、下まで降りてしまったので、時間的にもロスしています。まず、通るはずだった峠を目指すことにしました。幅が50センチにも満たない小川が見え隠れする道で、両側にはシダが茂っています。時々小川をまたいで足元が水浸しになっているところもありました。途中の岐路にあった地図には、花緑公園や展望台が書かれていて三上山はと見ると左上の方に遠く聳えるように書かれています。昼食時でもあるので、花緑公園を目指すことにしました。地図では多少の距離があるようにみえたのですが3分と経たないうちに、子供たちが駆け回る花緑公園に着きました。あまりのあっけなさに、騙されてるような感覚でしたが、一角に東屋を見つけて昼食。
で、ここからどうしよう?先ほどの分岐から公園があまりに近かったので、地図に書かれた展望台も大した距離ではないはずということで、展望台を目指すことにしました。丸太で土留めされた階段はやや急でしたが、昼食を食べて取り戻した元気で登ります。程なくして、見通しが広くなり屋根のついた展望台に到着しました。ここからも三上山がよく見えますが、今回は時間的に諦めざると得ません。
「また来るよ!」と言いながら、元来た道を御池まで戻り、山と俗世界を仕切るように作られたいのしし避けの鉄格子扉を開けて、麓の街へと戻ってきました。
家に帰って上着を脱ぐと、落ち葉が1枚、はらはらと落ちました。木の生い茂る山道で服の間に入ったのでしょう。登れなかった三上山への名残のような気がしました。
「次来るときは登るよ~♪」
野洲の街と琵琶湖が見える妙光寺山の山頂に立った我々七人は、三上山を目指して一旦下りに入ります。
山ではよく見かけるのですが、迷わないようにと樹木に結びつけられたピンクのリボンをたどりながら進むと、道はだんだん急になってきました。手袋を着けて左右の木に手を着きながら進みます。中には立ち枯れたものもあって、うっかり体重を預けようものなら力なく折れてしまったりするので油断ができません。先頭を歩くメンバーから「これ、間違えたかも~」の声、「どうする?山頂に戻るぅ?」の呼びかけに、「じゃ、戻ろうか!」と言う者はいませんでした。時間的には大したことはありませんが、ピンクのリボンが結ばれている木をたどれば麓には降りられるし、立ち木に手を着きながら降りる程の急坂を後戻りする気にはなりませんでした。
そういえば、妙光寺山に登るまでも難儀しました。地図では田圃だった辺りが宅地造成中で地形が変わり、登山口がなかなかみつからず、ようやく登山道に繋がる神社を見つけて、いのしし避けの鉄格子扉を開けて登山道へ入ることができたのです。低山と侮ってはいけないのです。
ピンクのリボンに導かれながら下ると、下に御池が見え隠れし、池畔の軽自動車が通れるくらいの道に合流しました。振り返ると、「これって道?!」と思うような道でした。
真っ赤に燃える紅葉、池越しに三上山が見えます。道を間違えなければ出逢えなかった光景を堪能して、ここから先の作戦会議に入ります。妙光寺山から尾根筋に峠を越えるはずが、下まで降りてしまったので、時間的にもロスしています。まず、通るはずだった峠を目指すことにしました。幅が50センチにも満たない小川が見え隠れする道で、両側にはシダが茂っています。時々小川をまたいで足元が水浸しになっているところもありました。途中の岐路にあった地図には、花緑公園や展望台が書かれていて三上山はと見ると左上の方に遠く聳えるように書かれています。昼食時でもあるので、花緑公園を目指すことにしました。地図では多少の距離があるようにみえたのですが3分と経たないうちに、子供たちが駆け回る花緑公園に着きました。あまりのあっけなさに、騙されてるような感覚でしたが、一角に東屋を見つけて昼食。
で、ここからどうしよう?先ほどの分岐から公園があまりに近かったので、地図に書かれた展望台も大した距離ではないはずということで、展望台を目指すことにしました。丸太で土留めされた階段はやや急でしたが、昼食を食べて取り戻した元気で登ります。程なくして、見通しが広くなり屋根のついた展望台に到着しました。ここからも三上山がよく見えますが、今回は時間的に諦めざると得ません。
「また来るよ!」と言いながら、元来た道を御池まで戻り、山と俗世界を仕切るように作られたいのしし避けの鉄格子扉を開けて、麓の街へと戻ってきました。
家に帰って上着を脱ぐと、落ち葉が1枚、はらはらと落ちました。木の生い茂る山道で服の間に入ったのでしょう。登れなかった三上山への名残のような気がしました。
「次来るときは登るよ~♪」