東京の上野動物園に3年振りにパンダがやってきましたね。
このタイトル、「ロミオとジュリエット」の台詞をもじったのではありません。パンダは中国語で「熊猫」と書きますが、これで“パンダ”とは読みません。“ションマオ”と読みます。パンダは英語ですが、パンダは英語圏には生息していないのに英語では現地語とは全く違った読み方をしているのです。何故でしょう???
中国語の先生に聞いた説です。
昔、アメリカの動物学者が研究のために中国にやってきました。パンダを初めて見た彼は片言の中国語で
『あれは、何ですか?』
と尋ねました。このとき案内していた中国人が
『え、あの“太ったの”ですか?』
と聞き返したのです。
中国語で“太ったの”は「胖的」と書いてまさに“パンダ”と読むので、聞き返されたことに気付かなかったアメリカの動物学者は白と黒の模様のついた熊に似た動物が“パンダ”であると勘違いしてアメリカに帰って行ったのです。それでパンダという呼び方がアメリカから世界に広まったということです。
なお、この話は中国人でも知らない人が多いので、職場や学校に中国の方がいらっしゃるという方は話してみたら面白いかも知れません。お試しください。