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氷上のスポーツ、カーリングをやっています!カーリング以外のことも書くのでon-ice off-iceです!

スタッフ目線で見た第5回関東カーリング選手権大会

2013-01-31 23:29:30 | スポーツ

 

2013年1月25日~28日に長野県軽井沢町で開催された「第5回関東カーリング選手権大会」に行ってきました。

 

大会初日の朝、会場の「スカップ軽井沢」に入る私の手にカーリングブラシはありませんでした。そう、年末の「関東選手権代表選考会」に勝ち抜けられなかったので、選手としてではなくてスタッフでの参加なのです。

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関東各都県から集まったスタッフは14名。このメンバーで三日間、男女合わせて17チーム40試合の運営をすることになります。 

私は昨年もスタッフをやっていたので、ひと通りの仕事は経験していますが、この先日本選手権に繋がる重要な大会なので気の抜けない緊張の連続の三日間で、この時は終わった後で緊張感から解き放たれた気の緩みで風邪をひきました(・・;)

 先ず、最初のコマの試合では計時審判を行いました。カーリングの試合ではそれぞれのチームに持ち時間が与えられていて、各チームが使っている時間を囲碁将棋の時計のようにカウントダウンさせてゆくのですが、その時計の操作をするのが計時審判です。残り時間は選手から見える位置に表示されていて、どちらのチームの時計が動いているのか選手から見えるようになっています。この持ち時間を使い切ってしまうとたとえ10対0で勝っていてもタイムアップで負けてしまうので切り換えを間違えると大変です。2時間~2時間半の試合を選手とストーンを凝視しながら時計を切り替える忍耐の要る仕事です。リンクの上のキャットウォークの上で試合を見られる贅沢な席ですが、試合に見入っている余裕はありません。しかも、リンクと同じ空間なのでとっても寒いのです。重ね着をして毛布を膝に掛けていても1時間もしないうちに足が冷たくなってきます。思い切って椅子の上に正座して膝から下を毛布でくるんでいたら冷たさに耐えられそうですが、足がしびれそうなのでそれは断念しました。それでも、最初の回は計時審判が初めての人と組んだので会話をしながらだったので時間は長くは感じませんでした。

 休憩をはさんだあとは、オンアイス統括審判でした。これはリンクサイトにいて得点確認と得点板の掲示、違反やトラブルが起きた時の対応などを行います。得点の表示が意外と大変で最初のエンド終了時は各シートの得点確認のタイミングが重なるのえ大忙しです。1点が入ったので“1”の札を探したら“5”とか“6”なんていうあまり使わない札ばかり出て来て焦りました。前の試合がワンサイドゲームで大量得点が続いたのでそれが手前の方にたまっていたようです。

 そして、この日の夜はレセプション。カーリングはレセプションも含めてカーリングといわれるくらい重要なアトラクションです。この時ばかりは選手もスタッフも試合を忘れて楽しんでいました。この大会に優勝すると札幌のどうぎんスタジアムでの日本選手権の出場権が与えられます。チーム紹介のコーナーでは最初のチームが「すすき野に忘れた財布を取りに行きたい。」と言ったのを皮切りに続く各チームの紹介でも北海道や札幌にまつわる話で盛り上がりました。

 翌2日目は、朝8時から夜10時までの長丁場。。私に割り当てられているのは計時審判が2回とオンアイス統括審判が1回。慣れてきたのか、昨年のような疲労感はありません。時間は試合単位で進むので、思ったほど長くは感じませんでした。そして、2日目の後半になって予選リーグが押し詰まってくると、スタッフの関心はタイブレークの有無に集まってきます。この大会では予選リーグが男女ともに2つあってそれぞれの上位2チームが決勝トーナメントに進出するのですが、リーグ戦で同率のチームが出ると同率チーム同士で対戦するタイブレークが行われます。このタイブレークがあると、決勝トーナメントの開始時間が遅くなるので、タイブレークが避けられる勝敗パターンをみんなで予測したり祈ったりしましたが、結局はあるブロックで3チームが同率2位に並んだのでタイブレークが2試合行われることになりました。力が均衡しているのでこういうことも起こりやすいのです。

 最終3日目はタイブレーク2コマ2試合が追加されたので、スタッフの仕事も増えることになり、私は2試合目の計時審判が追加されました。決勝トーナメントの最後の切符を争う試合だけに選手も必死です。はたして試合はエキストラエンド(延長戦)にもつれ込みました。選手が転倒してストーンが動いてしまうハプニングがありましたが、最後の一投で得点に影響するストーンではなかったので大事には至りませんでした。

 スタッフルームに引き上げ、次の試合開始時間を確認して急いで弁当を食べます。次の準決勝も計時審判なので冷えた体を温めるためにお茶を二杯飲んで再び計時席へと向かいます。

 準決勝は男子が東京I.C.E対チーム日本橋、東京Freetoria対チーム青葉(神奈川)、女子が東京cosmos対東京GlanZ、チームフジヤマ(山梨)対TOKYO嬉嬉の4試合で、どれも目の離せない試合ばかりですが、私が担当したのは東京I.C.E対チーム日本橋の試合でした。予選リーグ全勝のI.C.Eとタイブレーク勝ち抜けの日本橋の対戦でしたが、なかなかいい試合で計時をやりながらも堪能させていただきました。決勝に進出したのは男子のI.C.E.Freetoria、女子のcosmosと嬉嬉でした。

 最終コマの決勝と3位決定戦は私は空き番ですが、試合終了が20時近くになるので各審判と交代して食事をとることになり、30分程度計時審判と計時統括に入りました。

 決勝戦は男子が接戦で女子はcosmosが徐々にリードを拡げていました。ここで、ちょっと問題がでました。表彰式のプレゼンターをするはずだった方が仕事で急遽帰ってしまい、司会を担当する人がプレゼンターをすることになり、司会を私が引き受けることになったのです。決勝戦は男子はI.C.E.が勝ち、女子はcoumosが勝ちました。3位決定戦の結果も次々と入ってくる中、私は大会の正式名とチーム名、人名・肩書きだけは間違えまいと急いでメモを作っていました。

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そして閉会式と表彰式。男女の1位から4位までの選手たちが並ぶ中、メモをチラ見しながら何とかこなし、「以上で、第5回関東カーリング選手権大会を終了いたします。みなさま、長い間お疲れ様でした。」の言葉で大会を締めくくりました。

 最後にスタッフルームの撤収を済ませて3日間を過ごしたスカップ軽井沢をあとにしました。スタッフとしてやり遂げた充実感は確かにありましたが、やっぱり選手で出たかったです!練習、チーム作り・・・頑張ります!

コメント (2)
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