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氷上のスポーツ、カーリングをやっています!カーリング以外のことも書くのでon-ice off-iceです!

人込み避けて高山寺と神護寺へ

2022-01-30 13:08:53 | アート・文化
 2年続けてコロナ騒動の新年、昨年は人混みを避けて旧正月に初詣に行きましたが、今年は旧正月の2月1日が休みではありません。まだオミクロン株が猛威を振るう前の1月8日、人が少な目なところへ行こうと選んだのが高山寺と神護寺、京都洛中からバスで50分ほどかかりますが、料金は230円!
 碁盤の目を通り過ぎ、綺麗な庭園を有する龍安寺、仁和寺を右に眺める辺りから道は上り坂になり、立命館大学を過ぎると更に急になります。建物はまばらになり、山間の温泉地に向かうような趣です。そんな道をしばらく走り、時間通りに栂ノ尾に到着しました。



 目指す高山寺は、鳥獣人物戯画が置かれているお寺として知られており、「栂ノ尾バス停からすぐ」と書かれています。確かにバス停からすぐに「高山寺裏参道」と書かれた上り坂があり高山寺の敷地内に入りますが、まず目指す「石水院」はこの坂を上って行きます。それにしても人がほとんどいません。お正月を外したとはいえ3連休の初日、ある程度の人出は覚悟していたのですが、むしろ閑散とし過ぎて寂しい。今回は事前予約が必要ですが普段は非公開の茶室「遺香庵」などが特別公開されており、これが高山寺を選んだもうひとつの理由です。







 受付を済ませて、まず石水院の中へ。短い渡り廊下のような橋を渡って石水院の裏側から入る感じに進むと、板張りの部屋の中央に歩きながら合掌している善財童子の像があります。素材と大きさは違いますが博多人形を思わせる穏やかでかわいらしい表情をしています。その先の格子窓から外光が漏れています。広い縁側を持つ建物で、苔むした庭園、木々に緑がない季節、苔の緑が映えています。柔らかい日差しは射していますが、冬の凛とした空気に包まれています。鳥獣人物戯画はガラス張りのショーケースに置かれていました。



 特別公開は僧がご案内して下さります。まず、「一般に高山寺は鳥獣人物戯画で知られていますが、開山された明恵上人の名前を覚えておいてください」というお話がありました。「高山寺は何宗ですか」とよく聞かれるそうですが、明恵上人の「釈迦の教えはひとつであって限られた宗派にとらわれるべきではない」という考え方に基づいているため、宗派はないそうです。こういった話からもスケールの大きさを感じます。これほどの方の名前を初めて聞いたのは恐縮でしたが、明恵上人が詠まれた和歌

「あかあかやあかあかあかやあかあかや あかあかあかやあかあかや月」

これは覚えており、僅かながら面目が保てた気がしました。

 特別公開の遺香庵は、石水院のすぐ隣に位置しています。普段は閉鎖されている門が開けられ、わくわくした気分になります。小さな梵鐘の吊るされた東屋の「腰掛待合」、茶室は外観は小さく見えますが入り口から覗いた内部は奥行きもあって広々としています。庭には珍しい苔があり、これは研究材料になっているそうです。歴史的な一方で現代の科学にも役立っているあたりも素晴らしいです。




これが学術的にも貴重な苔、木に絡みついています

 特別公開の締めくくりは、日本最古の茶畑。手前に築かれた石垣は鎌倉期のものだそうで、これも言われなければ知らずに通り過ぎていました。茶畑は広くはありませんが、明恵上人が中国から贈られたお茶の種を栽培したもので、これは遺伝子分析で、中国のものと同じであることが解明されているとのこと!そして、なかなか見ることができないと言われているお茶の花が咲いているのを見ることができてluckyでした!


鎌倉期に造られた石垣






なかなか見ることができないお茶の花

 そして、明恵上人が栽培したお茶を始祖とする宇治抹茶を頂いて締めくくり。




栂ノ尾の由来にもなった栂の木




金堂の前は林が開けていますが、これは一昨年の台風の仕業。。クラウドファンディングの寄附でここまで修復




裏参道から上がって、表参道から下りたので高山寺最後の写真がこれ

 高山寺の後は、明恵上人が稚児僧として入山していた神護寺へ。。坂道を下り上り、結構きつい!




屋根の下には雪が残っています


厄除け祈願して瓦投げ

 その後瞬く間に感染者が急増してしまい、再び気軽に出かけられる状況ではなくなってしまいましたが、今回は実際に見て話を聞くことで色々な知識を身に着けることができました。コロナ禍ではリモート参拝も止む無しですが、本当に現地に赴くことの大切さを再認識しました。一日でも早く、穏やかな状況に戻ることを望みます。
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