伊豆白浜海岸。
女性としての美しさを備え、穏やかで優しい神様。
伊古奈比咩命(いこなひめのみことじんじゃ)を
祀っている神社、通称白濱神社。
ここの向拝に絡みついている龍を彫ったのが、
駿河湾に面した松崎町の石田半兵衛、一仙親子で、
半兵衛は、書簡を読めば、思いやりのある、
几帳面な性格が伺え、
気が向かなければ仕事はしない、
1ケ月も二ヶ月も吞兵衛となり、
いざ仕事に夢中になると、一心不乱になるという。
長男の一仙は、彫刻大工ではあるけど、
幕末、志士の活動に身を置き、
舟造作に卓越した、見解を持っていたのに、
我を通し、船を造ったものの、
進水、意気揚々、沖へ出る間もなく沈没し、
ずぶぬれになって助けられたと・・・。
なんとも、好感の笑いがこみあげてくる、
エピソードを持っている。
39歳、1868年刑を受け短い生涯を閉じてしまった。
二人が彫った白濱神社、
1860年造営された、拝殿の向拝に施した彫刻です。
☝ 花は 2019.3.8 箱根湿地園