このイタリアワインは1997から随分と間が空きました。予算が潤沢にあれば毎年でも欲しいワインですが。思い通りに買い置きが出来ずにいます。間が空いたということもあり、なおかつケースでしか出荷しないこともあり、無理をしてケースごと買いました。
バローロ、バルバレスコはRenato Rattiの近代化の後に、Gayaのバリック(225リットル)樽で熟成する変革は、世界の目をランゲに向けさせます。それに刺激されるようにバローロ ボーイズの出現につながり、うねるようにネッビオーロから造られるワインを変えていきました。今はと言えば、元の大樽に戻したり、新樽の比率を下げたりと、グローバルからローカルなスタンダードに立ち返り、表現者としての側面を前面に出すことで、ワインの価値を高めていると思っています。
ミケーレ キャルロのバローロ チェレクイオをリストオンした1996から現在まで醸造方法は変わっていません。それ以前の醸造方法は資料がないので解りませんが。80年代からの評価を見ても、おそらく、この方法で一貫していると思います。
最近のバローロ、バルバレスコはリリースされると同時に抜栓しても、飲みやすいと感じます。5から10年かけてようやく開いてくれるワインはセラーの中で眺めているだけで楽しくなりますが。売り手としては無駄な期間と考えるか、有意義な時間と考えるかは、悩ましいことだと思います。