今回抜栓したのは日本のワイン、シャトー酒折で造られた甲州バレル2012です。
文旦、メロー ゴールドのような柑橘系の香りにアプリコット、白い花、苺(一瞬だけ頭を過る)の香り。苺の「とちおとめ」のような甘さを伴った酸とふっくらした果実味は、当初感じていた危うさが消えていました。柔らかくパステル調なのに、物言わぬしっかりした骨格のある味わいは、充分なスケール感を感じます。ここまで変化して来るとは、正直予想はしていませんでした。これは嬉しい誤算です。
本のタイトルは忘れましたが。中央葡萄酒には甲州で造った1965年産(違うかもしれない)のワインがストックしてありました。状態まで説明はなかったような気がしますが。酸がしっかりしていれば、それなりに期待が出来るのではないかと思います。
どうしてもイタリアワインと比較をしてしまいますが。もう少し凝縮感が欲しいと思います。濃ければ良いとは言いませんが。もう少し主張があっても良いのではないか、と思います。