今回抜栓したイタリアワインはカンポフィオリン(Campofiorin Rosso del Veronese I.G.T.)2009です。何かを期待して抜栓をした訳ではありません。セラーに収まってから1年半が経ち、テクスチャーの変化が気になったからです。ある程度は予想していたような状態で、ワインであることを忘れ、果実味が豊かな飲料になっていました。悪く言えば、焦点が合っていない、締りがない。しかし、とりあえず飲める状態にして置く、となれば。こうするしか無いのかな、と思いました。
マラスキーノチェリー、バルサミコ、甘草、アニスの香りは豊かで広がりはあるが、取って付けたような印象が幸せな気分にしてくれません。酸とタンニン、果実味も同じでギシギシと音を立てているようで、居心地が悪い。2 3年後くらいにエイジングの成果が見えてくると思いますが。単純明快な果実味が、どのように変化して行くのか楽しみでもあります。