前回の続きのような、テッレ ネレ社のエトナ ロッソの単一畑フェウド ディ メッツォ(Etna Rosso Feudo di Mezzo ?Il Quadro delle Rose-)のワインです。熟成はバリック樽(225L)で18ヶ月間されます。
同じ会社のワインだけに香りや味わいの構成が似ています。単一畑の個性をどのようにして表現をいるのか、今の時点では把握していません。それとエトナ ロッソの全体像も把握をしてはいないので。今はわずかな試飲の結果だけを頼りに手探りの状態の中で私の好みから、この原産地呼称のワインの理解を深めたいと思いる最中です。
前回でも触れたブルゴーニュのピノ ノアールとの類似点は確かにそうだと思います。しかし、ミネラリーな香りと味わいはエトナを意識させてくれる、目印だと思います。このミネラリーな香りや味わいが難物で、どのように表現してよいのか思案中という情けない状態ですが。かすかな記憶があります。それは、バローロの瓶熟成の最中の状態で抜栓してしまい、まだ全体がまとまりの無い状態の時に同じような経験があります。暫くの間は表現にならないもどかしさに身がよじれる思いが続きそうです。
もうひとつ特徴的な香りはオレンジの砂糖菓子とサクランボです。残念なことはつんとくるエーテル臭が煩わしく感じられオレンジのアルコール漬けような、シロップ漬けのような、キュラソーのような香りに惑わされたことです。抜栓の時期が早すぎたようです。しばらく、このエーテル臭が心地よく感じられるまで、時の流れに任せることにします。
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