今月は新たに、もう一本ワインリストに加えました。この、レッジアーノランブルスコ“コンチェルト”(Reggiano Lambrusco Secco Concerto)はランブルスコ サラミーノ種から造られる弱発泡性の赤ワインです。今までは、リストに載せられず。白ワインにまぎれて片隅でひっそりと佇んでいるワインでした。大した理由はありません。お客さの希望に合いそうな時に、提案させて頂くワインだったからです。そして、ランブルスコに馴染みがないと、この軽口で辛口のワインはその良さを軽視される傾向にあると思っているからです。
白身の魚に合わせるのは難しいと思いますが。ガツンとくる料理(たとえば、串カツや市販の味付けジンギスカン)ならばさらりとしたタンニンと軽妙な酸が料理を引き立ててくれると思います。
私がこのワインを選ぶ時は、料理にあれこれ介入してほしくない時に選びます。それに、「軽く一杯いきますか。」といった場面で、華やかな香りに透き通るような果実味、余韻の潔さが、間の空間をうまく埋めてくれるような気がするからです。なお、ワインリストのコメントは今年の試飲会で書きためていたものです。
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