今回抜栓したのは、キアンティ クラッシコ ドン トッマソ(Chianti Classico Don Tommaso)2001です。この畑は、キャンティ クラッシコ地区の中で一番北に位置する、サン カッシャーノ イン ヴァル ディ ペーサのエリアの中にあり。ブドウの構成はサンジョヴェーゼ85%とメルロー15%から造られます。このエリアのキャンティの特徴はふくよかさにあると思っています。ドン トッマソをリストアップの際に考えたことは、その特徴を引き出すようにメルローが一役買っているような気がして、導入を決めた経緯があります。
印象は、酸がすっかり柔らかくなり、タンニンもビロードのような滑らかになっていて、順調に飲み頃を迎えています。溌剌としたラズベリー香りに桑の実、スパイス、ココアの香りは充分な厚み優雅さがあります。しかし、この包み込むようなココアの香りは20年前のキアンティには無かったように記憶をしています。これはメルローに起因しているものではありません。ある程度のエイジングをしたキアンティに感じるものですが。これも、芳ばしい香りが、醸造技術の変化でココアやチョコレート、ローストしたコーヒーのニュアンスを明確に意識が出来るようになったのではないかと考えています。しかし、キアンティの中には、「なんでこんなに、酸っぱいの」と思われるワインもあります。
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