山羊図二所物 (鍔の歴史)
山羊図二所物 紋宗乗光孝(花押)
走る二匹の動物を組み合わせる構成は後藤家の伝統。例えば獅子、虎、牛、馬、鹿など。阿吽の相を呈しているところにも古典的な意識が窺いとれる。この二所物も、元来は目貫と揃いであったものと思われる。魚子地に高彫色絵を施した塑像を据紋したのは、十三代光孝。小柄の像の表面が擦れているが、その風合いも魅力的だ。実際に腰に帯びていると内側が擦れる。即ち小柄の表面の金色絵が剥がれている。使用による時代感も楽しみたい。
山羊図二所物 紋宗乗光孝(花押)
走る二匹の動物を組み合わせる構成は後藤家の伝統。例えば獅子、虎、牛、馬、鹿など。阿吽の相を呈しているところにも古典的な意識が窺いとれる。この二所物も、元来は目貫と揃いであったものと思われる。魚子地に高彫色絵を施した塑像を据紋したのは、十三代光孝。小柄の像の表面が擦れているが、その風合いも魅力的だ。実際に腰に帯びていると内側が擦れる。即ち小柄の表面の金色絵が剥がれている。使用による時代感も楽しみたい。