炭図小柄 (鍔の歴史)
炭図小柄 銘 紋乗真廉乗(花押)
いずれ紹介する機会もあろうかと思うが、後藤家には炭や薪を題材とした図が比較的多い。舟で運ぶ図にもある。背景には茶に関わる美観がある。茶道具の図も多い。なんだか良く判らない物が描かれているという中には茶道具が含まれることもある。先に紹介した宗乗の仔犬図目貫で、仔犬が咥えているものの一つが茶箒であると思われる。そのような例が多く、この炭図も茶に関わると思われる。三つの束ねられた炭。この奇数には陰陽の意識が現われている。未だ古典の意識が作品のそこかしこに窺いとれるのである。赤銅魚子地高彫金色絵の笄直し。宗家十代廉乗の極めで、銘が小柄の側面に刻されている。量感のある高彫が乗真の特徴である。
炭図小柄 銘 紋乗真廉乗(花押)
いずれ紹介する機会もあろうかと思うが、後藤家には炭や薪を題材とした図が比較的多い。舟で運ぶ図にもある。背景には茶に関わる美観がある。茶道具の図も多い。なんだか良く判らない物が描かれているという中には茶道具が含まれることもある。先に紹介した宗乗の仔犬図目貫で、仔犬が咥えているものの一つが茶箒であると思われる。そのような例が多く、この炭図も茶に関わると思われる。三つの束ねられた炭。この奇数には陰陽の意識が現われている。未だ古典の意識が作品のそこかしこに窺いとれるのである。赤銅魚子地高彫金色絵の笄直し。宗家十代廉乗の極めで、銘が小柄の側面に刻されている。量感のある高彫が乗真の特徴である。