toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「東京湾景」 吉田修一

2019年10月01日 | 読書日記
青春小説って言うのかな。
月並みな言い方をすれば、二十代の青年たちの恋愛と日常を描いた小説。

ただ登場人物が、基本的な部分で全員いい加減で、私とは根源的な部分で全く違う人ばかりなので、行動原理が全く理解できないし、共感もできない。
だから、何でそんなことするの?
とか、どうしてそんなこと言うの?
ということばかり。

どこか遠くにある星の東京とそっくりな街での、外観は地球の人類とは似てるけど全く違う異星人の物語…という感じだった。
私にしてみれば全くリアリティのない「おとぎ話」だけど、実際にこんな生活してる人も居るんだろうか。
こういう人が、一人いるっていう設定ならまだしも、登場人物達がみんなそうなんだもん。

ただ、面白くないのか…と言われれば、そうでもなかった。

後日譚みたいな同録されている短編小説「東京湾景・立夏」は、全く余計。
本編の言い訳みたいな内容で、まさしく恥の上塗りと言った感じ。
何故、こんなものを付け加えたのか。。





新潮文庫
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする