toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「野原できみとピクニック」 濱野京子

2021年05月10日 | 読書日記
中高一貫のエリート私立高校に通う世間知らずの優弥(ゆうや)と、底辺の高校に通いアルバイトしながら二人の弟たちの面倒を見ている稀星(きらら)の恋愛物語。
不良に絡まれているところを助けたところから恋愛が始まる。
ただし助けた方は女性の稀星。

二人の対比を強調するように、それぞれの高校通う生徒達やその家族をを極端に描写したり、住んでる場所も反対方向と設定したり、それぞれの高校のあるある場所が線路を挟んで分かれているが、そこにまったく行き来がなかったりとちょっと不自然。
また稀星の言葉遣いも極端すぎる。
少なくとも好きな男の前ではそんな言い方しないだろう・・・と思う。

ストーリ展開も良く有るパターンで、嫌な奴だと思っていた人が実はそうでもなかったというのもお約束。

と言った感じで、突っ込みどこと満載の上、登場人物はステレオタイプ、で予定調和のストーリ展開だけど、文章は読みやすくさらっと読める分かり易い表現で実は割と気に入りました。




偕成社
コメント
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