よくあるライトミステリ作品。
この手の話は、事件も謎解きもたいして重要ではなく、登場人物のキャラクタがキモになるけれど、この小説はそこが上手い。
語り役の女子大生「岩篠つみれ」、そして彼女と同居する兄(兄妹の二人暮らし? 詳細は不明、父は亡くなったと明記されているが母はどうした? 彼女の学費や生活費はどこから出ている??)と住居の1階で兄が経営する居酒屋「鰯の吾郎」という設定もストーリにうまく生かされている。
それから何と言っても、彼女とコンビを組む探偵役「竹田津優介」のキャラが良い。
ただ彼の営む店「怪運堂」は「京極堂」をちょっと連想させたりして、そこはもうひとひねり欲しかったかも。
全4話の連作短編の構成で、どの話も二人のキャラが良く生かされているし、語り手による細かいギャグも上手くはまっていてとてもいい感じで読める。
表紙の絵は謎解き散歩中の「岩篠つみれ」と「竹田津優介」だと思うけど、つみれはピンクのパーカーでポニーテール、竹田津の作務衣は茶色で丸い眼鏡と書いてあるのにその通りになっていないところが残念。
KADOKAWA
この手の話は、事件も謎解きもたいして重要ではなく、登場人物のキャラクタがキモになるけれど、この小説はそこが上手い。
語り役の女子大生「岩篠つみれ」、そして彼女と同居する兄(兄妹の二人暮らし? 詳細は不明、父は亡くなったと明記されているが母はどうした? 彼女の学費や生活費はどこから出ている??)と住居の1階で兄が経営する居酒屋「鰯の吾郎」という設定もストーリにうまく生かされている。
それから何と言っても、彼女とコンビを組む探偵役「竹田津優介」のキャラが良い。
ただ彼の営む店「怪運堂」は「京極堂」をちょっと連想させたりして、そこはもうひとひねり欲しかったかも。
全4話の連作短編の構成で、どの話も二人のキャラが良く生かされているし、語り手による細かいギャグも上手くはまっていてとてもいい感じで読める。
表紙の絵は謎解き散歩中の「岩篠つみれ」と「竹田津優介」だと思うけど、つみれはピンクのパーカーでポニーテール、竹田津の作務衣は茶色で丸い眼鏡と書いてあるのにその通りになっていないところが残念。
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