私にとって香納諒一はあまり当たりが無かった作家だけど、これは当たり。
どの作品も登場人物が私の許容範囲を超えた異常人間ばかりだったけど、ここに登場した人達は一応みんな行動原理が理解できた。
一晩の出来事が小説になっているため同時にいくつもの事件が起きるので、それぞれの出来事が時間の流れに沿って細切れになって書かれている。
場面と登場人物が変わるたびにこの人誰だっけ状態で戸惑ってしまう。
ちょっと御無沙汰していた話が久しぶりに登場したときは、前の場面を探して読み返さないと分からない。
この作者の作品は場面展開の際、凝りすぎて分かりにくい傾向があるのでこういう構成の場合読むのが大変。
そんなこんなでなかなか先に進まなかったりするけれど、徐々に一つに収束して行き、伏線も回収され無事に物語も終わる。
ちょっと取って付けたようなところも有ったりして惜しい。
ところで、187ページ2行目のタクシーの後部ガラスから見えたのは金木ではなく津川の間違い。
祥伝社
どの作品も登場人物が私の許容範囲を超えた異常人間ばかりだったけど、ここに登場した人達は一応みんな行動原理が理解できた。
一晩の出来事が小説になっているため同時にいくつもの事件が起きるので、それぞれの出来事が時間の流れに沿って細切れになって書かれている。
場面と登場人物が変わるたびにこの人誰だっけ状態で戸惑ってしまう。
ちょっと御無沙汰していた話が久しぶりに登場したときは、前の場面を探して読み返さないと分からない。
この作者の作品は場面展開の際、凝りすぎて分かりにくい傾向があるのでこういう構成の場合読むのが大変。
そんなこんなでなかなか先に進まなかったりするけれど、徐々に一つに収束して行き、伏線も回収され無事に物語も終わる。
ちょっと取って付けたようなところも有ったりして惜しい。
ところで、187ページ2行目のタクシーの後部ガラスから見えたのは金木ではなく津川の間違い。
祥伝社