toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「グッド・ラック」 清水保俊

2015年08月04日 | 読書日記
前半は1985年8月12日に御巣鷹山に墜落したJAL123便について、コックピットボイスレコーダーとフライトレコーダーのデータから、独自に事故当時の状況をノンフィクション風に再現しつつ、データの検証及び事故調の報告との違いなどを明らかにしようと試みる論文を挟んだドキュメント。

専門用語や飛行機の構造などの技術的な解説があまり親切でないため細かいところまでは理解しきれないが、納得できるような結論に至っている。

そのまま続く後半はコントロール不能になった飛行機を地上のスタッフと共になんとか制御して奇跡的に木更津沖に着水する感動のフィクション物語。




講談社
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「表参道・リドルデンタルクリニック」 七尾与史

2015年08月02日 | 読書日記
3つの連作短篇集だけど、全体で一つの物語にもなっている。

最初の2作はライトミステリーになっているが、どちらも短編小説としては面白いけれどミステリーとしてはイマイチ。
その2篇を前振りにして最後の話がこの本のメインとなる。
ちょっとご都合主義なところもあるけれど面白く読める。

ただ、歯科診療所が主な舞台であるけれど、歯医者では診療中に患者とスタッフでそんなに会話できないと思うんだけどね。
少なくとも患者は口空いた状態で話せないよね。。





実業之日本社
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「おいしいものと恋のはなし」 田辺聖子

2015年08月02日 | 読書日記
久しぶりの田辺聖子。
この本は新刊だけど過去に出版された本の中から9篇を選びだした短篇集。

沢山の本の中から選んだ割には話に統一感がない。
あえて言えばどの話も比較的めでたしめでたしっぽく終わること。

これを読んで群ようこのルーツはここだったのか・・と感じた。




世界文化社
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「盲目的な恋と友情」 辻村深月

2015年08月01日 | 読書日記
村上春樹の本みたいなタイトルだけど、内容は間違いなく辻村深月。

主人公の蘭花と茂実星近との恋愛物語の「恋」と、蘭花の友人の留利絵が主人公となり同じ話を繰り返す「友情」の2篇からなる。

容姿端麗の蘭花が茂実を想い続ける気持ちは理解できないし、自意識過剰すぎる留利絵も良くわからないし、最後の行動は特に理解に苦しむ。
ただの風変わりな恋愛小説が最後に殺人事件になるのはさすがに驚いたけれど、いくらなんでも披露宴の真っ最中にそれはないでしょう。。




新潮社
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