toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「神奈川宿 雷屋」 中島要

2023年11月14日 | 読書日記
雷屋が舞台の物語と言うより、そこで働く女中のお実乃の話。

雷屋で起きた不審死の謎を解こうとするお実乃が事件に巻き込まれていく。

女中のくせに勝手な行動をしたり、主人に意見したりと不自然なところは有るけれど、物語としては面白かった。






2019.8.30
光文社
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「キッドの運命」 中島京子

2023年11月13日 | 読書日記
近未来が舞台の短編集。
星新一のショートショートに肉付けしたような作品で、読後感も似ている。

どの作品も良かったけれど、中でも「種の名前」が一番。
逆に「チョイス」はブラックな内容で、私の好みでは無かった。




2019.12.10
集英社
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「黒い絵」 原田マハ

2023年11月13日 | 読書日記
私には合わなかった。
私にとって原田マハは当たり外れが大きいけれど、これはハズレ。
「ごめん」と近い感じかな。
ドロドロとした内容の短編集。

最後の「向日葵奇譚」だけは、木内昇とか朱川湊人と通じる感じの話で良かった。





2023.10.30
講談社
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「星に願いを」 鈴木るりか

2023年11月12日 | 読書日記
『さよなら、田中さん』『太陽はひとりぼっち』『私を月に連れてって』に続く、花実と真千子の母娘シリーズ。

前半の「金の星」で鈴木るりかが益々パワーアップしていることが分かる。
もうこのまま突き進んでいって欲しい。

後半の表題作は打って変わって本人の日記という形式をとった真千子の母タツヨの物語。
日記にこんな書き方はしないだろう・・と言う違和感は有るものの鈴木るりかの新たな面を見せられた。
花実の素直な気持ちが救いになる。

それはともかく、スイス銀行でくれる粗品は気になる。。




2023.10.17
小学館
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「道具箱はささやく」 長岡弘樹

2023年11月11日 | 読書日記
タイトルとは全く関係の無い短編集。

友情がテーマだったりブラックだったり内容は様々。

分かり易い伏線が有って結末に至る・・・と言った感じの作品が多い。




2018.6.20
祥伝社
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「唐木田探偵社の物理的対応」 似鳥鶏

2023年11月11日 | 読書日記
設定がハチャメチャで全く現実味が無いけれど、丁寧な描写で最後まで楽しく読める。
昔の「科学特捜隊」みたいな組織で、対戦相手に関しては「ゲゲゲの鬼太郎」の世界観といった感じの内容。
良くこれだけのキャラとストーリを作ったものだというのが読後感。





2023.10.20
KADOKAWA
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「夢分けの船」 津原奏水

2023年11月10日 | 読書日記
四国から映画音楽の勉強のため東京の専門学校へ通うこととなった青年の物語。

「舞台は現代、文体は明治」と言うことだけど、ただ読みにくいだけで意味が分からない。
そのせいもあって内容がなかなか入ってこないうえ、ストーリもどうってことが無い。

何故か背表紙から裏表紙が上下がさかさまになっているので、裏表紙が上になっているとき読もうとしたときに何度か戸惑った。




2023.10.30
河出書房新社
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「7.5グラムの奇跡」 砥上裕將

2023年11月08日 | 読書日記
視能訓練士として、眼科医にに勤務する青年が主人公の連作短編集。
どの話も良いし、全体を通して青年の成長物語になっている。

眼科が舞台で、目について色々なことが書かれている小説なのに「瞳を閉じる」という表現が2度も登場する。「目を閉じる」「瞼を閉じる」と正しく書いてあるところも有るのに。。
それと、個人の眼科医なのに病院と呼ぶのはおかしいよ。
折角良い小説なのに、こういう間違いはもったいない。

あと、タイトルはもうちょっと何とかならなかったのかな。。




2021.10.7
講談社
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「スマイリング!」 土橋章宏

2023年11月07日 | 読書日記
絶対あり得ない非現実的すぎる内容だけど、そんなことは全く気にならない面白さで一気に読ませる。
少年の成長物語であり、友情物語でもある傑作だと思う。

岩熊の設定と、彼の改造したマシンの描写だけリアリティが有ったけれど、レース展開はご都合主義で予定調和も良いところ。
だけど、それにも増して素晴らしかった。





2013.10.25
中央公論新社
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「砂時計」 香納諒一

2023年11月06日 | 読書日記
副題に「警視庁強行犯係捜査日誌」と有る通り刑事が主人公の書き下ろしの3篇の中編が収められている。
どの作品も意外な犯人と言うミステリの王道のような結末だけど、徐々に事件の真相に迫っていくのは最後の「夢去りし街角」だけで、他の2作は捜査の途中で主人公の刑事が突然ひらめくという感じでちょっと残念。
どちらも長編にしてもう少し丁寧に仕上げて欲しかった。




2023.10.31
徳間書店
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「ファイヤーボール」 富樫倫太郎

2023年11月04日 | 読書日記
変わり者の刑事が事件を解決するという良く有るパターンの警察小説。
主人公の冬彦だけでなく、冬彦の所属する生活安全課0係(正しくは「何でも相談室」)は吹き溜まりのようなセクションで変わり者ばかりいるという設定が良い。

色々おかしな点も有るけれど、娯楽小説と言うことで気にせずに読めば楽しめる。





2013.7.30
祥伝社
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「ロング・ロード」 堂場瞬一

2023年11月03日 | 読書日記
堂場瞬一の新しいシリーズなのかな。
私立探偵のシリーズは元刑事の真崎薫の作品が有るけれど、こちらは元弁護士。

全体を通して面白かったけれど、読んでいて違和感を感じる箇所がいくつも有って作品としての完成度は高くない感じがして、堂場瞬一らしくない。
次作に期待。






2023.9.25
早川書房
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「迷子のままで」 天童荒太

2023年11月01日 | 読書日記
表題作と「今から帰ります」の中編2作。

表題作は泣かせようとしたけれど、ちょっと滑ったという感じ。

2作目は「伊丹万作エッセイ集」にインスパイアされて書いたのかな?
メッセージを感じる作品。





2020.5.20
新潮社
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「カレーの時間」 寺地はるな

2023年11月01日 | 読書日記
寺地はるなにしては、月並み。
期待が大きすぎたのかなぁ・・・。

感動的なドラマに仕立てようとして、失敗した感じで残念。
ちょっと設定を複雑にし過ぎたのかな。

ところではじめて祖父の家を見に行った時電車で行ったはずなのに、何故ついた駅の駐輪場に自分の自転車が止めてあったのか?





2022.6.20
実業之日本社
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