Yuのつれづれ日記

野鳥の写真を中心に興味の赴くままにつれづれに・・・

古代エジプト展へ

2005-09-30 | 雑記
きょうは友人に誘われて、上野の東京都美術館で開催中の
「古代エジプト展」に行ってきました。
10/2(日)が最終日です。平日でしたが、とても混んでいました。年配の方が多いようでした。

ルーブル美術館の所蔵品の内から約200点が展示されていました。
一番印象的だったのは「ジェドホルの石棺の蓋」でした。
古代エジプト語ヒエログリフ解読で有名なシャンポリオンがルーヴル美術館に購入した物だそうです。
シャンポリオンはこれを一番美しい棺と絶賛したそうです。

次に注目したのは「死者の書」に関するものです。死者の書とは古代エジプトで死者とともに埋葬されたパピルスの巻き物です。心臓を天秤にかける死者の裁判の章は有名です。

古代エジプト人は,人間の生命が永遠であり,その霊魂は不滅であると信じていました。そして古代エジプトでは埋葬の時、護符とともにパピルス紙の『死者の書』が棺に入れられました。
エジプト人は死後の世界について、人間は死後、復活の神であるオシリスの審判を受けねばならないと考えていて、その審判の場で,正義の天秤にかけられます。
神アヌビスが,死者の心臓と真理を表す羽根を天秤に乗せて計量し,
天秤の中央には智恵の神トトが座って公平をはかり,右にトウト神が報告を記録している図があり,左の裁判官に死者のアニと妻のトトウがいる。
計量の結果無罪であればアニは鷹の神ホルスに導かれてオシリスの前に行き,安住の地の扉が開かれると記されています。
(また、ミイラを作る時も心臓はそのまま体内に残されるそうです。心臓には知力と感情が宿っていると考えられていたからです。)

「スフィンクス」がありました。私はピラミッド位の大きさを想像していましたので、目の前のスフィンクスを見て何故ここにと考えこんでしまいました。
人間の顔に、ライオンの身体の組み合わせで有名な「スフィンクス」ですが、そこにあったのは水の出る穴が作ってあり、それは噴水でした。

秋のひと時を古代エジプトの世界に浸ってきました。
そして昔々の高校生の頃の世界史の一頁に思いをはせたひと時でした。