新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

小湊鐡道の旅〜1

2017-06-12 20:09:08 | 鉄道

小湊鐡道は千葉県市原市五井から千葉県夷隅郡大多喜町の上総中野の間を走るローカル鉄道です。国鉄キハ20系気動車をベースにしたキハ200形気動車が走り、いまや貴重なDMH17C型エンジンを積んだ気動車として鉄に人気の路線です。またそのロケーションからしばしCMなどの撮影にも使われています。そんな小湊鐡道へぶらり乗り鉄。
舞浜から京葉快速に乗って蘇我へ。蘇我で20分ほど待って総武快速からの直通快速に乗って、舞浜から一時間ほどで五井に到着。養老渓谷へハイキングに行くような中高年とともに乗り換え。一日乗車券を買って0925発上総中野ゆきに乗ります。
エンジンの近くに座り、国鉄ディーゼルカー標準のDMH17C型エンジンのサウンドを堪能します。停車中のカランカランというアイドリング音や、グワァーンと唸りを上げて加速して行く音を楽しみます。

途中里見駅で4分ほど停車。停車時間でホームに降りて撮影。臨時の里山トロッコとの行き違い待ち合わせの時間がとられているようですが、この日は運転されておらず空待ちで発車。養老渓谷駅でハイキング姿の中高年を降ろして、終点上総中野に1038に到着。

接続のいすみ鉄道は大多喜から急行となるキハ28+キハ52の2両。こちらにもDMH17型エンジンが積まれているので、千葉の山中の駅に国鉄型ディーゼルエンジンのアイドリング音が響きます。

首都圏色になっているキハ52も色褪せていい色になってきています。これぐらいが国鉄らしくていいです。いすみ鉄道の大原ゆきが発車して程なくして折り返し五井ゆきも1047に発車。上り列車はほとんど乗ってくる人もいません。1112着の里見駅で下車します。

里見駅も開業当初からの駅舎が残っています。駅ではお弁当を売っていたのでお昼ごはん用に買ってから、高滝湖畔を歩き、一駅先の高滝駅を目指すことにします。陽射しがあり暑いですが、吹く風が心地よいので気持ちの良いハイキングになりそうです。自動販売機で冷たい飲み物を買って出発します。

下今市駅にて

2017-06-07 20:12:38 | 鉄道
下今市駅にはこの7月から営業運行を開始するSL大樹の基地、下今市機関区が新たに作られました。

その下今市機関区の方を見ると、SL大樹を牽引するC11 207号機がわずかに顔を見せていました。C11 207号機はJR北海道から東武鉄道が借り受けた機関車で、前照灯が2灯に改造されている北海道仕様の機関車です。

手前の線路にはDE10型ディーゼル機関車と14系客車が留置されていました。いずれもJRから譲渡されたもので、国鉄仕様ですが、東武線で走れるように改造されています。目立つところでは屋根上のL字型の無線アンテナでしょうか。

そしてSL運行に合わせて下今市駅はレトロ調に改装されています。外観はシックな木目調の駅舎となり、駅名標も「驛市今下」と旧字体で右書きのものになっています。

駅舎内にはかつての東武線の写真や戦前のものと思われるポスターなども掲示されていました。この辺りは東武博物館所蔵の資料を使っているのでしょうか。

さすがに改札口は自動改札機を使っていますが、筐体が黒色になっています。


そしてまじまじと見てしまったのが、駅の案内表示。写真は特急などの運賃表示と発車時刻表ですが、案内表示に使われている文字が、いわゆる国鉄書体のスミ丸ゴシック調のものを使っています。文字の隅が丸いのでスミ丸ゴシックと呼ばれ、国鉄の駅名標や案内表示、列車の行き先表示に使用されていました。現在でもJR東海の駅名標に使われています。過去に東武鉄道で使われていたかどうかはわかりませんが、ここまでこだわるとは恐れ入ります。国鉄書体での「とうきょうスカイツリー」はなんか新鮮です。

下今市駅をあとにして、日光街道杉並木をぶらりと歩き、道の駅日光でお昼ご飯を買ってからJR今市駅へ。駅近くの公園のベンチでお昼ご飯を食べてから、JR日光線で宇都宮へ出て、東北新幹線に乗って帰りました。

東武特急リバティ試乗〜2

2017-06-05 20:24:37 | 鉄道

車内に入りますと、座席は江戸紫と称する青味の強い紫色になっており、青海波、鹿の子、紗綾形に市松などの江戸の伝統文様が織り込まれています。座席の取っ手や仕切りに使われている木も温かみを感じさせます。

間接照明を採用している天井は波打つ形をしており、隅田川の流れをイメージしているとか。

また、窓柱にも木が使われており、そこには大きなトンボの形をした金属装飾が。これも江戸の伝統文様で、縁起のいい文様だそうです。随所に江戸を感じさせるデザインは浅草から出発して、江戸のテーマパーク日光へ向かう列車を意識していますね。
車内を観察しているうちに列車は浅草を発車。北千住で満席になったあと、日光、会津を目指します。しかし、走り始めてしまうとなんだか普通の特急列車の感じ。スペーシアと比べてしまうと格落ちな感じで、りょうもう号に近い雰囲気です。窓も天地方向が狭く感じ、こちらもスペーシアとは違います。通勤特急にも使われる汎用タイプの特急列車ゆえでしょうか。
そんなことを考えているうちにいつの間にか寝ていたらしく、気がつけば栃木を過ぎていました。下今市に到着して連結部分へ向かいます。

切り離しの際には貫通幌と貫通扉は自動で閉まるらしく、会津田島行きが一足早く貫通扉を仕舞って発車準備完了。

しかし、東武日光行きの編成の貫通幌が出っ放しです。どうやら貫通扉を両編成仕舞わないと連結器が切り離せないらしく、駅員さんと係員があたふたしています。反対側ホームに止まっていた東武日光行き普通電車の車掌さんが見兼ねて鍵を貸していました。無事に貫通扉を仕舞って発車準備完了です。運行開始から約1ヶ月。まだ不慣れなところもあるようです。

会津田島ゆきが発車して行くと、後を追うように東武日光ゆきも発車して行きました。ホームががらんとすると急に冷え込みを感じます。半袖では寒いくらいでした。しかし、下今市駅には今話題の列車と車両がいます。

東武特急リバティ試乗

2017-06-04 19:52:15 | 鉄道

4/21より東武鉄道の新型特急電車、500系リバティが運転を開始。従来の快速・区間快速を置き換える形で分割併合をする列車となりました。そこで試乗しに行きました。
浅草駅に着いてから11時発のリバティけごん17号の特急券を買います。ホームに出ると1027発東武日光行き臨時特急きりふり273号が停車していました。

古い車両でリクライニングはしないのですが、空いているので以外と穴のような列車です。途中停車駅も多く、新栃木でJR新宿からのスペーシアきぬがわの通過待ちのある特急ですが。そうこうしていると1050発のりょうもうが入線。

台湾国鉄とのコラボ列車「プユマりょうもう」がやってきました。台湾国鉄で走るプユマ号と同じ塗装に改装した編成です。台湾では日光詣スペーシアの塗装をした電車が走っています。台湾と日本の鉄道の交流が近年盛んになりあちこちで友好鉄道関係を築いています。

そうこうしているうちにリバティけごん・リバティ会津号が入線してきました。

なかなかの精悍な顔つき。何かの戦隊ヒーローにもなりそうな感じです。車両デザインは四季島などと同じデザイナーです。かっこいいのですが、ガラス面が大きく車体も艶のある塗装なので、撮影している姿が反射して映り込んでしまうのが、撮影者泣かせです。


リバティは3両編成を基本として2本の列車を併結して運転しています。前の3両が会津田島ゆきリバティ会津号、後ろ3両が東武日光ゆきリバティけごん号となっていました。途中の下今市駅で両列車を切り離しします。この辺りはリバティ登場まで走っていた快速・区間快速と同じ手法です。

こちらが連結部分。貫通扉が開いて自動で貫通幌が出入りするようです。あとで下今市駅で切り離しをする時に見学するとして、車内に入ることにしましょう。

地下鉄日比谷線の新型車両

2017-06-03 08:23:03 | 鉄道
東武鉄道の新型特急リバティに乗ろうと思い5/27、浅草へ向かいました。浅草まで舞浜からは上野で地下鉄銀座線に乗り換えなのですが、なんとなく八丁堀で地下鉄日比谷線に乗り換えました。すると発車案内に

7両編成の電車が新型車両です。日比谷線では18m級3ドアの電車8両編成が使われていますが、乗り入れ先の東武伊勢崎線は20m級4ドアの電車が走っており、統一のために新型車両は20m級4ドアの7両編成となりました。

こちらが日比谷線の新型車両13000系電車。初代の3000系、2代目の03系の面影を残す丸みを帯びたデザインとなっています。

こちらは03系。営団地下鉄時代の1988年登場で一部車両はラッシュ対策で5ドア車になっています。最新型と比べても遜色ないのはそれだけデザインが先進的だったのでしょう。3色LEDや前照灯に時代を感じますが。

車内には液晶画面の案内表示機が。銀座線の1000系電車の後期製造分から採用された大型3面画面となって見やすくなっています。

荷棚はガラスが使われており、江戸切子の模様が採用されています。座ってしまうとあまり見上げないところですが、粋さを感じますね。

前面の行き先表示はフルカラーLED画面で、行き先の他に駅ナンバリングも入ります。竹ノ塚はTS14でラインカラーが青なので、ちゃんと再現されているのもフルカラーLEDのおかげでしょうか。


上野で乗り換えた銀座線では渋谷ゆきですが、レトロ調の1000系電車に遭遇しました。銀座線開通時の車両で重要文化財にも指定された東京地下鐵道1000形を再現した電車です。