Field・Finder -野鳥写真へのいざない-

主に各地の里山環境にて撮影した野鳥写真です。
オオタカ生態写真の完全保存版 『里山オオタカ物語』 のデータを販売中!。

野鳥の賢さ

2021-08-24 13:08:16 | 写真

野鳥の中で最も頭が良いと言われているのは、ハシボソガラスである。 クルミをくわえ空高く舞い上がり、アスファルトの道に落として割り、中の実を食べるところを何度か見たことがある。 公園などの滑り台で遊ぶところを見たなどと、聞いたこともある。 カラスは集団性があるので、仲間と遊ぶなどとも聞く。

またオオタカをずっと見てきたが、オオタカもかなり賢いと思っている。 狩りなどをする時、鳩を野球場のネットに追い詰めて狩ったりする。 朝着くとネットの下に羽根が沢山落ちていたりすることがある。 

カラスを狩る時は、高い枯れ木にとまり自分が囮になることによって、カラスが寄ってくるのを待つ。 充分集まったところでチョッカイを出してくるカラスの隙をついて飛び立ち、空中で捕まえたりするのである。

カラスは手ごわい相手なので、近くに池などがある場合、池の中に落とし絶命させてから引き上げる。 その後食べるのだが、カラスはおなかが一杯になるらしく、食べると3日間ぐらいは食べなくても大丈夫なようだ。 ちなみにムクドリだと1日、鳩だと2日間ぐらいは食べなくとも大丈夫なようだ。

オオタカは集団性がないので、成鳥はオオタカ同士で遊ぶことはないようだが、幼鳥は巣立ち後しばらくは遊ぶようである。 何年も観察していると、成鳥が遊びに来たのかなと思うことがある。 充分顔見知りになると、人間に対しては遊び心がわいてくるのかもしれない。などと思える。

以上のように、結構賢い鳥だと思っている。 次回はオオタカの賢さにつて記載してみたいと思う・・・・。

クルミをくわえて上空に舞い上がり、アスファルトに落とすハシボソガラス。

オオタカ。親近感がある。

いろいろなシーンのオオタカ。

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オオタカへの興味

2021-08-19 10:55:15 | 写真

今シーズンのオオタカ、実は最初から違和感があった。 これまで見た里山のオオタカと違うのだ。 胸の縞が非常に太く、飛んでると普通は白く見えるのだがグレーに見えた。 これってオオタカなのかと、疑ったくらいだ。 こんなオオタカ見たことがない。 ♂♀ともそうだが、特に♀が変わっている。

通常は若いうちは縞が太く濃く、年を取ると薄く細くなるのだが、それとはどうも違うようだ。 ネットなどで調べてみると、外観はロシア産のオオタカに似ているようである。

性格・行動も今までの里山のオオタカと違う。 里山のオオタカは堂々としており、林道等で出会っても割と逃げない。 1対1では余裕を見せており、こちらのほうが逆に観察されているのではないか、と言う気分になる。

だがこのオオタカは、なんかコソコソしている。 餌なども空を飛んで持ってくるのではなく、突然藪の中から現れたりする。 枝にとまっていても、見るとすぐ逃げる。 人目を非常に嫌っているように見えるのである。 
こんなこともあり、去年まで居た♀がペアにはならなかったのかもしれない。 

ロシア辺りのタカが移動して来て、繁殖するものかどうか分からないが興味深い。 今後も観察を続けてみたいと思う。

約14年間、オオタカの観察を続けて来た。 「よく飽きないね。」と言われる事があるが、同一種を見続けていると、疑問や興味がどんどん増えていく。 自然界の興味は、尽きることがないようである・・・・。

今年の♀。胸の縞が太くて濃い。 今まで見たオオタカと違って見えた。

普通の里山のオオタカ。

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今シーズンの総括

2021-08-12 10:03:38 | 写真

今シーズンの観察。 以前から、保護団体からの依頼でオオタカの繁殖調査をしていたが、2015年このオオタカの森にて1羽の雛の巣立ちを確認して以来、毎年観察・撮影を続けて来た。 昨シーズンは繫殖途中で♂が居なくなり、失敗したと聞いていた。

だが、昨年11月頃から新たな♂と今までの♀を見かけるようになり、1月には2羽のディスプレーフライトを観察した。 だが今までの♀は人を余り嫌がらず、落ち着いた性格だったが、新たな♂は警戒心が強く人目を嫌うようだった。 それで相性が悪かったのかペアにはならなかった。

2月になり、新しい♀を見かけるようになり、この♀とペアになった。 おとなしく、やはり人目を嫌う♀だった。 こうして新たなペアにより繁殖が始まったが、初めての場所、初めての繁殖のようだったので、少し心配だった。

交尾期に入り、だんだんカメラマンが増えてきたので心配だったが、何とか乗り切れた。 このペアは警戒心が強く行動が余り把握できなかったが、その後抱卵、孵化、育雛と順調に進み6月末3羽のひなが巣立つことができた。

が、巣立ち後すぐ雛が2羽しか見られなくなったので、後の1羽がどうなったのか心配だった。 一般に最初に孵化した雛は自立心が強く、たまに1羽で行動し何処かへ行ってしまうことがある。 何処かへ行ったのか、命を落としてしまったのか分からなかった。 だが、繁殖は一応成功を確認できたのでホッとしたところである。

この場所は、新たな土地利用の計画があり、いつ改変されるか分からない状況である。 行政へ繁殖状況を毎年報告し、この場所が残るようお願いしているが、どうなるかは分からない。 貴重な自然や場所はいつまでも残ってはしいと思っている・・・・。

新たな♂。

♂♀ディスプレー。

新たな♀。

交尾行動。

孵化した雛。

巣立った幼鳥。

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今シーズン最終

2021-08-02 16:55:22 | 写真

毎日暑い。 オオタカの森へ行った。 朝着くといつもの倒木に居たが、その後何処かへ行った。 しばらく歩いていると、高い木の上部に居た。 まだ餌を欲しがって鳴く。 親離れが遅いようだ。

遥か遠くを成鳥が飛ぶ。 幼鳥もたまに飛ぶ。 高い木の上にとまっているので、もうじき森を去ると思うが、お盆の頃だろう。

大空を悠然と飛ぶところを見たいが、毎日暑いし、コロナの感染がまた拡大している。 一応飛ぶところを見ることができたので、今シーズンの観察も終了とする。 

昨年11月頃から観察をはじめ、約8ヵ月間、長かったがオオタカの繁殖を確認できた。 また来シーズンも観察を続けたいと思う・・・・。

倒木に居た。

地上に降り、そして移動。

高い木の上部へとまる。

いろいろな行動。

ツバメも飛ぶ。

再び木の上部へ。何かを狙っているようだ。

空を飛んだ。

来年もまた頑張ろうニャ~。

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