Field・Finder -野鳥写真へのいざない-

主に各地の里山環境にて撮影した野鳥写真です。
オオタカ生態写真の完全保存版 『里山オオタカ物語』 のデータを販売中!。

ハトとの関係

2016-05-29 12:31:33 | 写真

梅雨時の様な天気が続いている。 オオタカの森は、雛も順調に育っている様だ。

森の中では、たまに足環の付いたハトの足が見つかる。 たぶんオオタカの犠牲になってしまったレース鳩のものの様だ。 レース鳩を飼う人達の中には、高価な鳩を捉えられて、オオタカを憎み罠で捕らえる人までいるようだが、それは法律違反なので止めた方がよい。 オオタカに罪はない。

一方で、飼い鳩はハトトリコモナスという病原体を持っているらしい。 それを雛に与え、食べてしまったオオタカの幼鳥は、巣立前に発病し、喉や顔に潰瘍ができ衰弱して死んでしまう。 そんな事例を2回ほど見た事がある。 可哀そうだが何もすることはできなかった。

立場の違いで色々な感情が生じるが、雛は生まれても全て生き残れるわけではないのだ。 自然界にある沢山の難関を乗り越えて、ようやく独り立ちできるのである。 なので野生生物の命にも関心を持ち、尊いと考えてほしいのである・・・・。

営巣地を飛ぶ♂。

森で休む。

暑い日は水浴びをする。

精悍で美しい♂。

巣でくつろぐ♀。こんな感じ。

見張りをする♀。

巣立ったばかりのエナガ幼鳥。

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なぜに変化?

2016-05-22 12:57:24 | 写真

オオタカの森、白い頭がチラチラ見える。 順調な様だった。

昔、オオタカはやかましい鳥だった。 ある年の事、森の散策路の脇に巣を造ったことがあった。 今頃の時期だ、その散策路を人が通り、巣の近くで立止まろうものなら、えらい剣幕で頭めがけて飛んで来て、猛烈に威嚇されたものだった。

散歩者の頭上50cm位をホバリングしながら、遠くに去るまで追いかけて来たし、後頭部を蹴られたと言う話も聞いた。 だが、4~5年経ったころから、オオタカはおとなしくなり、最近ではほとんど威嚇することがなくなった。

なぜだろう? 昔は威嚇すれば人は頭を抱えて逃げたのに、最近は威嚇したらどんどん人が集まって来て、変な機材を向けられ カシャ、カシャ・・・やられるので、気持ち悪いと感じ、威嚇するのをやめたのではないかと思うのだ。 学習したようだ。

野生の生き物の生態は不変ではなく、置かれた環境から学習し、どんどん変わっていくのである。なので彼ら本来の姿を守ると言うことは、棲息環境を守るということなのである。

最近は落ち着いて観察できるので良くなったが、あのド迫力の姿が見られないのは、少し寂しい気がしてしまうのだった・・・・。

見張りをする♀。今日は緊張していない。

子育て。 こんな感じ。

餌渡し後、枝で休む♂。

草むらで、何かを見つけたハクセキレイ。 

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餌の変化

2016-05-15 13:12:41 | 写真

今シーズンは、2つのオオタカの森を中心に観察している。 2個所とも孵化しているようだ。 何羽誕生したのか今後が楽しみである。 が、内一つは営巣環境が可哀想な位劣悪である。 何とか無事育ってほしいと願うばかりである。

雛が生まれると、♂は餌運びで大変になる。餌は雛の成長に合わせて変化させる必要があるようだ。 雛が小さいうちは、他の小鳥の雛など消化の良いものを与える。 なので♂は、どこでどんな鳥が繁殖しているか、獲物となる鳥の状況等を把握していなければならないのである。

白い産毛のうちは、他の鳥の雛や小鳥の場合が多く、スズメ、コジュケイの雛、時にはアオサギの雛などを捉えて来たのを観察したことがある。 その後はムクドリが中心となっていく。

たまにネズミも捉えて持ってくるが、ネズミは栄養価が高いらしく、自分で食べてしまうことが多かった。 また♀に持ってくる餌は、雛とは違いハト、コジュケイ、コサギなどの大物のことが多い。

他の鳥の雛を捉えるなど、残酷・残忍に思う人がいるかもしれないが、これが食物連鎖の頂点に立つ者の役割なのである・・・・。

ある森、営巣林を飛ぶ♂。

巣の近くで警戒する♀。なぜか緊張している様子だ。

何かの雛を捉えてきた♂。

サシバと争う幼鳥。まだ幼鳥が居る。

藪で鳴くガビチヨウ。最近増えて困っている。

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後半スタート

2016-05-08 13:06:37 | 写真

GWがようやく終わった。 オオタカの繁殖期も、今週からは後半戦がスタートである。

オオタカは抱卵してから35~38日で孵化する。 なので今頃はどの森も、順調であれば孵化を迎えているはずである。 

抱卵中はほとんど見えなかった♀だが、孵化すると抱卵姿勢がやや高くなるので、頭や顔が見えるようになり、それと分かるのである。 孵化してもしばらくは抱卵姿勢であるが、時々巣で立ち上がったり、巣を出てそばの枝にとまったりして雛を見守っている事もある。

その間♂は、餌採り以外は巣の近くにとまったり、営巣林の上を低空で飛んだりして警戒している。 そのうち雛が見えるようになるが、人が見ていると、その方向に巣材や青葉を積んでバリケードを作るので、やはりあまり見ないほうが良いようである。

GW中2か所の森に行ってみたが、順調の様だった。今後が楽しみである。静かに見守ることにしよう・・・・。

営巣林を低空で飛ぶ♂。

巣の上に立つ。こんな感じ。

巣の近くの枝で警戒する♀。孵化したようである。

営巣林内で警戒する♂。

青虫を捕まえたシジュウカラ。

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夏鳥など

2016-05-01 12:58:25 | 写真

ゴールデンウィークが始まった。 新緑の森には沢山の人が訪れているだろう。

抱卵に入ってから一か月ほどが経過した。 繁殖期も前半が終わり、来週からは後半戦である。 ちょっと気がかりな森はあるが、GWは逆に森を避け、文化的な生活をしようかと思っている。

新緑の森には、多くの鳥達が訪れる。 かつては軽井沢や富士山周辺などの有名探鳥地に通っていたが、最近は地元が中心。

でもこの時期は、通過したり、繁殖に訪れる、色とりどりの鳥達に出会えるので楽しみである・・・・。

クロツグミ、この森では初めて見た。

アオゲラも繁殖期だ。

サシバ幼鳥、超低空を行く。

ビンズイ。

オオルリ、背中の青が美しい。

キビタキ、きれいな声でさえずる。 

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