Field・Finder -野鳥写真へのいざない-

主に各地の里山環境にて撮影した野鳥写真です。
オオタカ生態写真の完全保存版 『里山オオタカ物語』 のデータを販売中!。

兆候

2018-01-31 10:18:06 | 写真

オオタカのカメラマンが原因による、営巣放棄が増えているようである。 私自身は、当然のことながら営巣放棄させたことは一度もないが、心無いカメラマンによる営巣放棄は、何度か経験したことがある。 

最も危険なのは、巣作り、交尾の時期である。 この時期鳴き声が聞こえるので、森へ入り撮影しようとする人たちがいる。 
しかしながら、この時期営巣林に入り、
①連日の様に鳴き声を頼りに、撮影しようと追いかけまわす。
②巣作りの撮影を行う。
③巣のあたりに頻繁に近づく。
の行為を行うと、ほぼ100%営巣放棄する。 カメラマンに注意しても、ほぼ聞いてもらえないのが実情である。

オオタカは、非常に繊細な鳥である。 一見平気そうに見えても、非常にストレスを感じていると思われる。 許容限界を超えると、あっけなく居なくなる。 昨日居ても今日は居ないのである。居なくなると非常に寂しい。

オオタカは繁殖期になると、森に定着するのだが、営巣放棄の兆候としては、
①♀が良く鳴いている場所が、人を避ける方向へ移動する。
②いつもと行動のパターンが変化する。
③♀が営巣森を出てから、何時間も戻ってこない。
などが見られたら、危険信号である。

いずれにしろ、野鳥撮影には十分な注意が必要なのである。 感性が無く、彼らの生活に支障を生じさせても責任を感じない者は、撮影するべきではないと思っている・・・・。

*なお『里山オオタカ物語』は本日にて一旦販売を終了します。若干修正し改訂版を出す予定です。よろしくお願いします。

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残雪

2018-01-28 09:20:17 | 写真

いつもの森へ出かけた。 久しく経験したことのないような寒さだ。 日陰にはまだたくさん雪が残っている。 陽が昇るまでは耐えるのみである。

森へ続く道を歩いていると、オナガやコサギが、陽が当たる場所でうずくまっていた。 他の鳥達も陽の当たる場所に居る。 やはり相当寒いようだ。 だが小鳥たちは元気に飛び回っていた。

シャーベットの様になった雪を踏んで鳥達を探したが、あまり成果は上げられなかった。 池の氷も一日中解けない。 残念ながらオオタカも現れなかった。

今年の冬は人間を含め、生き物達にとっては厳しい冬となりそうである・・・・。

残雪の林に昇る朝日。

寒そうに、日向に佇むコサギ。

 

杭に現れたルリビタキ。

エナガ、メジロなどの、小鳥たちは元気そうだ。

林にアカゲラ。

キジバトも日向ぼっこ。

ノスリ、ハイタカなどの猛禽も飛んだ。

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雪の後

2018-01-25 09:12:54 | 写真

久しぶりの雪だったので、雪絡みの写真を撮ろうと思い森へ行った。 だが、思いのほか積雪が多く、踏み跡もないので思うように歩けない。

陽が昇りしばらくすると、枝に着いた雪が解けて落ち始める。 写真を撮っていても頭に雪が落ちてくる。 と言うことで、思ったような写真は撮れなかった。 オオタカも現れたが、濡れるのが嫌なのか、雪のあまり積もっていない枝にとまったので、良い写真にはならなかった。

だが、積雪でいつもとは変わった森の様子をしばらく眺め、新鮮な空気をいっぱい吸って帰路についた・・・・。 

朝日に輝く雪。

雪の上のハクセキレイ。

ツグミも。

アオゲラが幹をたたく。

オオタカも現れた。(寒さで羽毛を膨らませる。)

積雪の森。

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相変わらずの森

2018-01-21 16:15:19 | 写真

陽の光はどこか春めいた感じがするが、いつもの森はあまり変化が無い。 久しぶりにカシラダカの群れを見たが、鳥種は代わり映えがない。

歩きながら、オナガ、シロハラ、ジョウビタキなどに会った。 猛禽もいつもの年に比べると少ない気がする。 昼頃になりようやくノスリが飛んだ。 ハイタカとカラスが争った。

オオタカがこちらに向かって飛んできたが、途中突然ハイタカに襲われ慌てていた。 その後追われて林にとまった。 オオタカの定着を期待しているところである・・・・。

檜にとまるオナガ。

カシラダカ。

シロハラ。

ジョウビタキ。

ノスリ。

ハイタカとカラスが争う。

オオタカが、突然ハイタカに襲われた。

林にとまったオオタカ。

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雑感1

2018-01-18 09:50:15 | 写真

Web上のブログ等を見ていると、オオタカの飛び立ちの写真をよく見かける。 被写体に動きのある写真の方が、見栄えがするからだと思うが、ちょっと違和感がある。 観察していると、オオタカは同じ枝に長時間とまっていることが多く、そんなにしょっちゅう飛立たないからである。

オオタカが飛立つ理由としては
①狩りや移動のため、自らの意思で飛立つ。
②カラスや猛禽などに絡まれ飛立つ。
③レンズを向けられたので、身の危険を感じ飛立つ。
④人が近付いてきたので飛立つ。
⑤嫌いな人が来たので飛立つ。
⑥故意に驚かせて飛立たせる。
などである。 

①②の理由で飛立った写真であればよいが、③~⑤の理由であればカメラマンとしては誉められることではないと思う。 ⑥に至っては非難されるべき行為だと思うのである。

野生動物の生態写真は、出来る限り自然に近く、人の影響などを受けていないものであるべき、と思っている・・・・。

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観察会

2018-01-14 09:15:45 | 写真

調査チームの、オオタカ営巣地観察に参加した。 この場所は、ここ数年営巣失敗が続いている。 原因は良く分からない。 今回もペアが確認できたが、最終的にどうなるのか見守る必要がある。

この場所の様に、春先はペアによる繁殖行動が見られるのだが、雛の巣立ちが確認できないと言うケースが、ここ数年増加しているのである。 原因は分からないのだが、カメラマンの立入が原因でないことを祈っている。(一人のカメラマンが悪い事をすると、カメラマン全員が悪く言われる。)

今年は寒いせいか、どこへ行っても林の鳥たちの数が少ない気がする。 朝起きるのはつらいが、観察は続けようと思っている・・・・。

オオタカ飛翔。

林のオオタカ。

カラスと争うハイタカ。

チョウゲンボウ。

林のノスリ。

エナガ。

アカゲラ。

落葉に降りた霜。

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カラス VS 猫

2018-01-11 07:48:58 | 写真

野鳥撮影をしていると、なぜかよく出会うカラスと猫。 良く出会うわりには、両者何を考えているのか良く分からない。 ある日の出来事を見てみよう。

①梢で鳴くカラス。

②カラス:猫が休む広場に降りてきて、なぜか椅子で休む猫に近づきちょっかいを出す。
  猫:初めは無視していたが、しつこいのでいら立つ。

③カラス:行動がだんだんエスカレートし、猫に飛び掛かろうとする。
   猫:これは許せんとして、反撃、猫パンチを狙う。

④カラス:猫と遊びたいのか、椅子から降ろしたいのか、繰り返して、猫を降すことに成功!
  猫:カラスがうるさいからか、椅子から降りて移動するが、カラスには無関心。

⑤カラス:猫に無視され、つまらないと思い、何処かへ飛んで行った。
  猫:やれやれと言う顔で、別の椅子に座り足をぺろぺろ。

なんだったんだろう? 二人とも何を考えているのか分からない。 心が分かったら面白い? 
なぜか後ろ姿に哀愁が漂う猫だった・・・・。

*個人的にはオオタカと猫って、よく似ていると思ってます。

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鳥撮り始め

2018-01-07 16:22:48 | 写真

新年初めて、いつもの森へ出かけた。 早朝は寒い。 池がガチガチに凍っている。 

歩いていると、寒さの中冬鳥たちが出迎えてくれる。 昼近くになると氷が解け始め、カワセミが現れた。 そして、ツミが水を飲みに来た。

やはり鳥の数は少ないが、注意深く観察していると、色々な鳥達に出会えた一日だった・・・・。

枝のジョウビタキ。

藪のシロハラ。

青いルリビタキ。

梢にイカル。

水を飲みに来たツミ。

カワセミのハンティング。

スーパームーン。 

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新たな年

2018-01-04 11:48:25 | 写真

長年の目標を達成し、オオタカの撮影は一応終了した。 今年は新たなテーマを、模索することになるだろう。 年々体力の衰えを感じているので、体力と相談をしながらになると思う。

ただ、希少種指定解除後のオオタカの動向が気になっており、今後もどこへ向かうのか注視しようと思っている。 やはり長年の観察から、オオタカが増えたとは思えないのである。 撮影感覚では、一時増えたと感じたが、最近は減り続けていると感じている。
かつてツミが、一時都会に進出して増えたが、その後減り続けていると聞く。 オオタカもその後を追っているのではないかと感じているのである。

また、ゲームなどを象徴とする、バーチャルリアリティーの世界が急速に進歩している。 それはそれで素晴らしいことなのだが、自然と言う最も身近な現実の世界も、大切にしてほしいと思うのである。 
それには、それを未来に残して行くべき子供達や若い世代に、身近な自然に対する興味や楽しさを、どうやったら伝えられるのだろうと、考えなくてはならないのだろう。

次の世代が関心を持たなければ、身近な自然や生き物たちは、消滅に向かってしまうだろう・・・・。

頭をのぞかせる富士山。

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