Field・Finder -野鳥写真へのいざない-

主に各地の里山環境にて撮影した野鳥写真です。
オオタカ生態写真の完全保存版 『里山オオタカ物語』 のデータを販売中!。

今年の終り

2018-12-30 10:34:55 | 写真

主に観察を行なっている2ヶ所のオオタカ営巣地、現在の所♂♀を確認しており、ほぼ定着していると思われる。 来年に入ると繁殖活動が忙しくなるだろう。

しかしながら、以前に比べると本当に鳴かなくなり、息をひそめて生きているように感じる。 人に木を切られ、台風に棲家を荒され、カラスに邪魔されて、生きるのも一苦労の様子。 我々オオタカを知り尽くした者たちでも、彼らの把握がしにくい状況になっている。

多くのカメラマンは、狩りの様子や豪快に飛ぶ写真などを狙っている様だが、それはオオタカの生活のほんの一部だ、オオタカを理解したとは言えない。 ほとんどは目立たない普通の日常生活。 そんな、ありのままの姿の観察も大事だと思っている。

写真集をまとめ終えたので、オオタカの撮影は終了しようかと思っていたのだが、希少種を外されて以来、今後の彼らが少し心配になってきている。 もう少し彼らを見守りたいと思うようになった・・・・。

営巣地を飛ぶ♀。

営巣地を飛ぶ♂。

ひっそり佇む幼鳥。(少し手ブレした)

道路わきに食痕。

森のアカゲラ。

ルリビタキ。

ジョウビタキ。

林縁のカシラダカ。

アオジ。

メジロ。

来年もよろしく。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

営巣地探索

2018-12-22 08:33:12 | 写真

オオタカの新しい営巣場所を探しに行く。 私の場合、まず地図で地形全体を把握し、どんな所だろう、どこから入ろうかなどと考察してみる。(以前オオタカ調査を行っていたので、大体の情報は知っている。) 

それから現地に行き、まずは周辺を歩き回る。 周辺がどんな環境なのか、そして実際の地形がどんなものか把握するのである。 周囲の鉄塔などを見て、とまっていないかなども観る。

その後徐々に営巣していると思われる場所へ向かって、ぐるぐる回りながら近づいて行く。 途中食痕や鳴き声などに注意しながら、3日位かけて詰めていくのである。 テリトリー内をよく飛ぶのでこれも注意する。

最終的にこうして、営巣場所を突き止めるのである。 そして、観察点を決め、また状況により観察点を替えるなどしてひたすら観察を行うのである。 本格的な撮影は、彼らの行動パターンをつかんだ後である。

ちなみに、オオタカ営巣林に続く森や近くには、なぜか必ず竹藪がある。 これにどんな役割があるのか良く分からないが、竹林内に食痕を良く見かける。

最近の野鳥撮影は、他人から情報を聞いて行なう人がほとんどの様であるが、自身で探した場合、愛着がわき有難味が、全く違うように感じてしまう・・・・。

カラスに追われながら飛んだ。

ヒメアマツバメが飛んだ。

草地を歩くツグミ。

林縁のアトリ。

色付いた木の葉。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

若いオオタカ

2018-12-16 08:45:31 | 写真

オオタカの森と狩場で観察。 森では午前中、鷹斑の濃いオオタカ♂が何度も飛んだ。 テリトリーを巡回しているようだ。 

鷹斑が濃いのは歳が若い証拠の様。 オオタカは歳をとるごとに、だんだん縞が薄くなってゆき、最終的には全体的に見た目白っぽく変わる。

オオタカの♀は、2年目の幼鳥から繁殖できる。 ♂も2年目から繁殖できるという説や、4年目からでないと繁殖できないと言う説などがあるが、国内では幼鳥♂が繁殖した例は無い様である。

♂はテリトリーを掌握する能力や狩りの能力等、高い経験値が必要であるため、幼鳥では難しい様である。 結局は限られた数しかないテリトリーの争いで、成鳥に負けてしまうのである。 

オオタカの森は、ここの所繁殖失敗が続いていたが、若い♂が来て、今シーズンは成功できるかもしれない・・・・。

鷹斑の濃い♂が飛ぶ。

枝で休むノスリ。

飛んだ。

ハイタカも飛んだ。

リュウキュウサンショウクイ。あちこちの森で観察されている。

狩場のオオタカ。

反対側に回ってみたら枝かぶり。

ハシビロガモが泳ぐ

オオバンの黒頭巾軍団。

光るススキの穂。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

相手交代

2018-12-09 08:25:18 | 写真

オオタカの森で観察。 成果あまりなし。 寒暖差が激しく体調維持も大変だ。

オオタカのペアは、相手が結構頻繁に代わる。 この辺りでは同一ペアによる繁殖は、長くても4~5年である。 ♀は営巣木周辺が安全であれば、あとは♂に頼ることが多いので、♂が受け入れれば交代等は結構スムーズに行く。

♂は何処で餌がとれるか、どこにカラスなどの敵がいるか、水場はどこかなど、テリトリー全域をしっかり掌握していなければならないので、♂が代わった後はしばらく不安定になる事が多い。 もとの主から奪ったとしても、テリトリー掌握には2年ぐらいかかると言われている。

♀も♂が頼りないと何処かへ行ってしまう事がある。 なので、♂が変わった時に、カラスや人などからのストレスがかかると営巣放棄する場合も多い。 特に警戒心の強い個体は要注意である。

いずれにしても、繁殖期の観察では、ただ見るだけではなく、ペアの性格等も十分知ってから行動する必要がある。 我々は静かにそっと見守るのみである・・・・。

枝で休むハイタカ。

飛んだ。

枝先のシメ。

林縁のアオジ。

メジロ。

泳ぐオオバン。

オナガガモ。

営巣林を飛ぶオオタカ♂。遠い。

明け方の空に残る月。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新たな地へ

2018-12-02 09:22:48 | 写真

MFの森にて観察。 ここ2~3年前頃から、林内の整備や下藪刈りなど、人の手が入りすぎたせいか、鳥種や個体数が以前より減っているように感じる。 なぜ綺麗な公園のように変えようとするのか分からない。

また木を切ったせいか、フクロウの声や姿を観察できなくなった気がする。 だがそのせいか、ここ2~3年あまり見られなかったオオタカが、戻ってきたように思う。

オオタカとフクロウは営巣林を競合しているので、どちらかが強いと狭い範囲では、一緒に居られないようである。 オオタカの雛が襲われた話なども聞いている。

いずれにしても、これまで観察してきたオオタカの営巣地が、だんだんなくなってきているので、新たな繁殖地を探そうかと思っている。 野鳥カメラマンはどんどん増えているのに、肝心な野鳥はどんどん減っているように感じる・・・・。 

枝にとまるオオタカ。真逆光でよく写らない。

枝先のスズメ。

モズ。

アオサギが飛ぶ。

ヒドリガモ。

ツグミが渡って来た。

真っ赤な紅葉。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする