すっきりしない天気が続き、森の中は真っ暗。 思うような写真が撮れない。
昨年あるオオタカの森で、そして今年は別の森で、一夜にして巣に居た白い産毛の雛が、全て居なくなるという事件が起きた。 地元観察者の誰に聞いても、なぜか分からなかった。
だが色々な状況証拠を積み上げていくと、おそらくフクロウに襲われたようだという結論に達した。 昼間の争いでは、オオタカも互角以上に戦えるが、暗闇の中ではフクロウの方が有利である。 夜のうちに襲われたのだろう。
確かにオオタカの居る森には、フクロウが居ることが多い。 2か所の森とも以前からフクロウとオオタカが居た。 しかし、これまで両者は衝突が起きないよう、森内で棲み分けが出来ていたようなのだ。
だが、最近フクロウ側の森の木が切られ、オオタカ側の森にフクロウが移動してきた結果、生息場所確保の争いになり、上記の様な事件が起きたものと思われるのであった。
こう考えると、最近オオタカがとんでもない場所に営巣する理由も、この辺りにあるのかもしれない様な気がする。
自然の生態系とは、根底で多くの生き物が広く関係しあっているのである。 オオタカ側の森だけを保護しても、結局は全体の生態系が崩れ、人の思惑通りにはいかないと言うことらしい・・・・。
雨に濡れた翼を乾かす♀。
森に戻る♀。
森の中、巣立った幼鳥たち。
シジュウカラの子供。