9月になった。 下旬からは、また観察に出かけたいと思っている。 オオタカの賢さは以前にも何回か書いた。
オオタカはまず、自分に害を与える人か、与えない人かちゃんと区別している。 害の無い人に対しては割と無頓着、森のタヌキやウサギと同じような扱いになる。 なので、害のない人に区分されると観察がしやすくなる。 多少近づいたりしても逃げない。
撮影などしている時、おちょくられていると感じる時が多々ある。 飛びそうな格好をするので、カメラを構えるがなかなか飛ばない、疲れてカメラを下すと瞬間に飛ばれる。 また、まだ居そうなので、カメラの液晶で確認していると、下を向いた瞬間に飛び居なくなっていることなどはしょっちゅうだ。
また飛んだ方向を見ていると、後ろから現れることがある。 飛び出した瞬間に反転して方向を変えるのだ。 また、いつも右から飛んでくるんので、右方向に構えて待っていると、今度は左から飛んでくる。 こちらも裏をかこうといろいろ試すが時々外される。 遊ばれていると感じることがある。 こんな時親近感を感じるのである。 ここまでの関係になると、ほとんど逃げられることはない。
オオタカには数の概念がある。 自分の子が何羽いるのかちゃんと把握している。 人の数も何人いるか把握しており、一人だと余裕で逃げない、二人だとちょっと気になる、三人だとソワソワしてくる、それ以上だと逃げる。 という具合。 もちろん個体差や状況によって異なるが、そんな感じだ。
8年間付き合った♂が居るが、最後の方は、森を歩いていると自分から現れ、後ろからケッ、ケッと声を掛けられたことがある。 全く気のせいだと言われるかもしれないが、その時はそう感じた。
この♂、自分1羽の時は無頓着であるが、♀が近くに居ると非常に警戒するようになり、いつもと違う反応をする。 ♀に大変気を使っているように見えるのだ。 なんか人間臭い。
というように、観察をすると非常に面白い。 本能で行動していると思うが、もし考えて行動しているとしたら、非常に賢いと思うことが多々ある。 たかが鳥だと思うかもしれないが、何か心があるような気がしてくるのだ。
いろいろな鳥を撮影し、種類集めや、鳥風景の写真を撮るのも面白いが、一種類の鳥と付き合うのも面白いので、試してみてはどうだろうか。 9月中旬にもなると、狩場にオオタカが表れ始める。 また観察を始めようと思っている・・・・。
*以上は、私個人の私見である。