オオタカの営巣を観察し続けている人達は、オオタカは非常に繊細で人を嫌っているが、彼らの許容範囲内で行動していれば、割と気にしない事を知っている。 だが少しでもこの許容限界を越えた行動をとると、即営巣放棄することも知っているのである。
オオタカの知識の無い多くのカメラマンは、この許容限界がどこに有るのか知らない。 なので、オオタカがなぜ営巣放棄したのか理解できない。 自分達の行動が許容限界を越えたため放棄したのに、それに気付かないのである。 だから何度も同じことを繰り返すのである。 (最近このようなカメラマンによる、営巣放棄が非常に増えている。)
オオタカの習性を熟知し撮影している人達は、スタイルの違いはあるが、皆この許容限界を知っている。 なので撮影していると、仲間意識が生まれるのである。 だが最近このような人達が少なくなってきた。 安易に成果を出したい人が増えてしまったのだろう。
許容限界に近付くと、オオタカは声や行動で警告のサインを出す。 このサインは個体によっても違う。
このサインに気付かない人は、彼らの撮影をする資格が無いということなのである・・・・。
注)雛が生まれると、この許容限界を越えても、放棄せず頑張り続ける事があるが、これは許容範囲内と言う事ではない。 子供のためしょうがなく留まっただけなのだ。 翌年、このペアがこの地を放棄するケースが多いのである。
常に、彼らのサインに注意を傾けよう。