オオタカ営巣地、雑木林もすっかり春めいて、枯れ枝に新緑が芽吹き始めた。 日に日に緑が濃くなり、見通しがきかなくなって行く。 これからは葉に隠れ、オオタカもゆっくり落ち着けるだろう。
この時期はどこも産卵・抱卵のころ。 抱卵直前になると、♀は栄養を付けなければならないので、♂が頻繁に餌を運んでくる。
抱卵に入れば一応一安心だ。 だが最近の異常気味の気象が心配。 またカラスなど敵も多く、何が起こるか分からない、皆無事に繁殖成功してほしいと思う。 静かに見守りたい。
この時期の、雑木林での注意事項。 あまり朝早く歩き回ると、タケノコ泥棒と間違われる恐れがあるので要注意！😊・・・・。
林内で休むペア。
餌を運ぶ♂。
貰った餌を食べる♀。
近くで見張る♂。
ハクセキレイが畑で採食する。
草むらを歩くビンズイ。
ユキヤナギの花。
オオタカ営巣地での撮影では、彼らが嫌がるそぶりを見せたら、すぐに止めることにしている。 長年観察を行なっているので、嫌がっているかどうかは、顔つきや行動で良く分かる。
最近のカメラマンは、基本的なマナー・知識が無いまま撮影を始めた人が多いようで、何処へ行っても野鳥カメラマンの評判が悪いことが多く、同じカメラマンとして肩身が狭い思いがする。 なので人が居ない場所や単独行動が多くなる。
写真を撮りたいのは人間（カメラマン）の一方的な思い、どんなに良い写真、決定的な写真を撮ったとしても、彼らへの思いやりや優しさ、カメラマン以外の人達への配慮等が無ければ、単なる「野鳥へのストーカー写真」でしかない。と、思っている・・・・。
桜、開花。
花にメジロ。
藪のジョウビタキ♂・♀。旅立ちも近い。
空に向かうアオゲラ。
小川のコガモ。
幼鳥がうろつく。
見張りをするオオタカ。
寛ぐ♀。
鮮やかなサンシュユの花。
寒暖差が大きいので、この時期の体調維持が大変だ。
オオタカの営巣場所は、農耕地の外れや、市街地などに残る杉の雑木林だ。 中は薄暗く、女性や子供が一人で入るには、ちょっと怖くなるような場所である。
オオタカは、本来この様な場所で、極力人目に付かないようひっそりと暮らしている。 いつも薄暗く撮影は大変である。 だが、本来居るべき場所で、本来あるべき姿をいつまでも残したいと思っている・・・・。
営巣林で、カラスを警戒する♂。
薄暗い雑木林の中で、交尾体勢に入るペア。
藪にとまるシメ。
♀に餌を渡すカワセミ。
オオタカの森、今シーズンはどの森も、少し進行が遅れていたが、ここの所ようやく活動が活発になってきた。
オオタカは里山環境の鳥。 厳しい大自然でもなく、人工的な公園でもなく、優しい身近な自然に住んでいる。 春になると色々な花が咲き、農業があり、地域の古くからの文化・伝統も感じられる里山。 小道には菜の花が咲き、道祖神が見守っている。
せわしない日常での疲れを癒しに歩くとき、傍らの森にそっと居てくれる鳥である。 オオタカとはそんな鳥だと思っている・・・・。
雨の日が多い。枝で翼を乾かす♂。
♀へ渡す獲物を運んできた。
幼鳥を追い出す♀。
空を悠々と飛ぶ。
杉の枝で並んで休むペア。
アオゲラもいた。
道にはオオイヌノフグリがひっそりと咲く。
春といえども、いまだ寒い日が続いている。 オオタカの森に出かけると、花粉で目や鼻・喉がつらくなる。 困った季節だ。
新たな森での観察で困る事。 一羽で居る時、しばらく♂と♀の区別がつかない事だ。 行動で大体の予想はつくが、何度か会わないと区別が難しい。
オオタカは個体差が大きな鳥。 この森のペアはどんな性格、行動、姿なのか、初めて会う時はいつも楽しみにしている・・・・。
枝に現れ、飛立つ♂。
枝で休む♀。
ハイタカも飛ぶ。
トビも飛ぶ。
遠～くにモズのペア。
