天の才覚 身の才量・3

天の才覚身の才量・３


透明「自閉症って・・・病院には」

吉田「いいえ

　　　まだ行ってはいないんですが、

　　　どうもそんな節があって・・・。

　　　病院に行くのも少し怖くて」

透明「(特に病院で調べた訳じゃないのか・・・。)

　　　吉田さん尊斗くんのどういう所が

　　　自閉症だと思ったの」

吉田「今、見ていただいてように、

　　　食べ物をすぐにこぼしたり、

　　　あまり人の話を聞かないですし、

　　　忘れ物も多くて・・・

　　　普段あまり目を見て話さない

　　　というか・・・。」

透明「(んっそれだけ

　　　それって年相応というか)

　　　な、なるほど・・・ま、まあ、念の為

　　　私の方でも視てみましょうか」

吉田「お、お願いします」


という訳で・・・。


透明「尊斗くんちょっとだけ

　　　目をつむってくれるかな」

尊斗「うん」

そういうと尊斗くんは足をブラブラさせながら

目をつむってくれた・・・。


それじゃぁ～行きますか～

木人図にアクセス

尊斗くんの木人図から、思考や行動を

細かく視てゆく・・・。


透明「・・・・・・・・。」

吉田「・・・・・」

尊斗「・・・・・・・・。」

透明「・・・・・・・・。」

吉田「・・・」

尊斗「・・・・・・・。」

吉田「・・ど、どうでしょう」


子どもよりも待てないのかい

と思わずツッコミたくなったけど、

この子、こんなにセッカチさんだったっけ


透明「もうちょっと、待っててね

　　　今、詳しく視てるから・・・・。」

吉田「は、はいすみません」


尊斗くんの木人図には、子どもらしい

元気な姿が映し出されている

ただ、家に帰ると少し大人しくなる

ように視えるのは、やっぱり・・・。

まぁ、それは置いておくとして、

尊斗くんの内面的なものも

詳しく視ておくか・・・・。


透明「・・・・・・」

これって、もしや


尊斗くんの中に視えたものとは



　　　　　　　　　　　　続く・・・。

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天の才覚 身の才量・2

天の才覚身の才量・２


私は、吉田さん親子を鑑定室へ招き

少し待っていてもらう・・・。


当然行き先は、コンビニ～

事務所の隣にコンビニがあるので、

お茶を入れるよりも早くアイスを買い

戻ってくる


あっ違いますからね

私が我慢できない子というわけではなく、

尊斗くんにアイスを振る舞おうという

大人心という崇高な目的の為ですから、

そこんところ間違えないようにしてくださいね


そんなこんなで・・・。


透明「お待たせしました

　　　今日は暑いですからね～

　　　アイスでも食べながら鑑定しましょう」


そういうと、尊斗くんにアイスを手渡す。


吉田「ほら、ありがとうは」

尊斗「あ、ありがとう・・・。」

透明「どういたしまして

　　　尊斗くん、アイス好き」

尊斗「うん」

透明「先生も大好きなんだ～

　　　尊斗くんは何アイスが好きなの」

尊斗「ラムネ～」

透明「(ビンゴ)

　　　おお～それじゃぁ～丁度よかったね

　　　もう一本あるから、先生とお話した後で

　　　また食べようね～」

尊斗「うん」


尊斗くんは嬉しそうにアイスを食べている


吉田「あっほらこぼさないようにして

　　　あっ垂れる垂れる」

透明「・・・・・。

　　　(なるほどなぁ～吉田さんはちょっと

　　　 過干渉気味な所があるのかぁ～ )」


吉田涼子(よしだりょうこ)さんは

結婚する前からのお客さんで、

勝ち気で元気な印象の女性だ

元々は教師をしていた彼女だったが、

違う学校の先生と結婚し、今は子育てに

専念するため教職から退いている・・・。

尊斗くんが大きくなったら、また職場復帰も

考えているようだが、子どもが可愛くて

仕方がない様子を見ると踏ん切りをつけるのも

少し悩むかもしれないなぁ～


吉田「先生、すみません汚してしまって」

透明「平気平気

　　　後で拭いとくから気にしないで

　　　ところで、さっき言っていた

　　　困った事って、何かあったの」

吉田「あっそうなんです・・・実は・・・

　　　この子、自閉症じゃないでしょうか」

透明「えっ自閉症」


えっそ、そうかなぁ～

さっきの受け答え見た感じだと、そんな兆候は

無かった気がするんだけど・・・。



　　　　　　　　　　続く・・・。

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天の才覚 身の才量・１

天の才覚身の才量・１


みなさ～んおはようございま～す

連日、天候の変化が激しすぎて

身体の負担が大きい日が続いていますが

皆さんは大丈夫ですか～


こんな時勢ですが、明るい未来を描けるように

皆さんが楽しめて学べる知識をお伝えすべく

今日も鑑定に勤しむ透明なのです


透明「・・・ぐで～～～～た～ま～～～っ」


(おい冒頭の勢いはどうした～)


透明「し、しかし、暑い

　　　こんな時は、アイスに限る」


そう言うと、ダラダラと冷蔵庫の前に・・・。


透明「オープン

　　　・・・・・・・・バタン」


(冷蔵庫閉めるのと同時に倒れた・・・)


透明「しまった～～～～～～～～～～っ

　　　ストックがストックが～～～

　　　こうしてはいられん買いに」


「カランカラン」


透明「キリッ

　　　こんにちは～元気でしたか～」


(変わり身はぇ～～～っ)


吉田「先生こんにちは

　　　ほら尊斗(たかと)も」

尊斗「こ、こんにちは・・・。」

透明「おお～初めまして尊斗くん

　　　今日は尊斗くんの鑑定かな」

吉田「そうなんです

　　　ちょっと困ったことがあって」

透明「困ったこと」

尊斗「・・・・・。」


んっ何だろう

尊斗くん今凄く嫌そうな顔してたけど・・・。


鑑定ファイル１３８

吉田尊斗(よしだたかと)くん　小学２年生


スタートです



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