


上島「うっ
そ、そうでした・・・体調だけじゃ

なかったんだった
」


透明「くすっ
まあ、慌てずに一つ一つ行こうね
」


上島「は、はい
」

透明「それじゃぁ~、次は会社の人間関係について
話をすすめるけど、実はこれも因果が関わって
いるんだよ
」
いるんだよ

上島「ま、まじですか

俺、三年前に何かしたのでしょうか
」

透明「ううん
三年前は、何もしてないよ
」


上島「えっ
」


透明「正確には、24ヶ月かな
」


上島「えっ
えっ
」


透明「さっき言っていた三年は、あくまでも身体の因果律

人間の感情の因果律は、もっと細かいんだ
」

上島「感情の因果律・・・
」

透明「上島さんが、上司から目をつけられているのも、
営業先からキャンセルが相次ぐのも、この因果律が
関係しているんだよ
」

上島「24ヶ月・・・2年前ですか・・・。」
透明「人の感情は、なかなかその場にならないと
分からないものだから、きっと上島さんが今考えても
心当たりは無いんじゃないかな
」

上島「す、すみません・・・見当が・・・
」

透明「ちょっとキツく聞こえたらごめんね

2年前、上島さんは社内でもトップの成績で
かなりノッていたよね
」

上島「あっ
そ、そういえば・・・。」

透明「その時、今の上司のことを覚えている
」

上島「は、はい
その時は、違うグループの先輩で、

営業先にも同行してもらったり、
色々とアドバイスもしてくれました・・・。
あっ 
」


透明「思い出した
」

上島「うっ・・・・・。」
透明「上島さんはその時の上司に対して、不満をもって
いたよね
愚痴もかなりこぼしていたみたいだけど・・・。」

上島「は、はい・・・

思い出しました・・・上司がアレコレうるさかったので、
周りに愚痴をこぼしていました・・・それを、上司に
聞かれていたことも知っています・・・
」
聞かれていたことも知っています・・・

透明「そっか・・・聞かれていたことも知っていたんだ
」

上島「はい
・・・文句を言うなら、自分より成績が良くなって
から言え
と、言っていた時に、聞かれてしまって・・・
」

から言え


透明「なるほど・・・。」
上島「その後は、仕事に同行することも無くなって、
仕事も順調だったので、そのこと自体
スッカリ忘れてしまっていました・・・

やっぱり、その時のことが原因で・・・。」
透明「それはちょっと違うかな
」

上島「えっ
」

透明「まあ、まったくないとは言えないけど、上司は
そのことへの仕返しをしているわけじゃないと
思うよ
」

上島「そ、そうなんですか
」


透明「うん
さっきも言ったけど、感情の因果というのは、
何も、君自身の感情だけではないんだ

何も、君自身の感情だけではないんだ

上島さんは、そのことを忘れていたくらいだから、
その因果は上島さんだけのモノではなく、上司のモノ
でもあるんだ
」

上島「
」

透明「感情の因果というのは、恨み・妬み・嫉妬・猜疑心
それ以外にも、不安・心配・願いや希望すらある
それ以外にも、不安・心配・願いや希望すらある

人が持つ感情は、記憶されたモノから因果となる

特に負の感情は、鮮烈に記憶に刻まれてしまうから
因果の成立は簡単に起こってしまうモノなんだよ
」

上島「それじゃぁ~
やっぱり・・・
」


透明「勘違いしないでね
上司さんとの因果は、恨みや妬みのような

強い負の感情ではないんだ

どちらかというと、心配からくるモノの方が強い気がする
」

上島「えっ
」

透明「君は、上司さんを勘違いしているかもしれないけど、
君を育てたのは、間違いなく上司さんだし、
上司さんも、その自負はあるみたいだよ
」

上島「そ、そうなんですか
」

透明「君が思う上司さんからの嫌味も、ある意味、叱咤激励の
ために言っているように取れるし、君が跳ね返ってくるのを
待っているようにも感じるんだ
」
ために言っているように取れるし、君が跳ね返ってくるのを
待っているようにも感じるんだ

上島「そう・・・だったんだ・・・
」

透明「でも、その上司さんが君に対して心配していることの方が
問題だということは忘れてはならない
」

上島「えっ
」


透明「要するに、営業先の担当者との因果が強いということさ
」

次回、上島さんと営業先との因果が明らかに 

続く ・・・。







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