


透明「それでは、最後にユニークスキルに
ついてですが、このユニークは、
他のスキルに影響されず、逆に
他のスキルに影響を及ぼすものになります

吉田「

透明「ここでお話ししたユニークスキルは
並列思考ですが、このスキルは全ての
事柄を同時並行に進ませることができる
かなりレアな能力になります

吉田「これって、聖徳太子のエピソード
みたいなものですか

透明「そうそう

聖徳太子は10人からの話を同時に聞く
ことができた

これはこのスキルかはわかりませんが
可能性としては高いと思います

ちなみに吉田さんは量子コンピューターって
知っていますか

吉田「えっ

最近話題に出てくるアレですか

透明「アレです

吉田「う~んと

デジタルは詳しくなくて・・・。」
透明「実は、この量子コンピューターの開発には
この並列思考が関わっています

吉田「

透明「従来のコンピューターは、一般の人間の
能力と同じで、一つの答えを導き出すのに
何度も同じ道を通り、答えを求めるように
できています

吉田「

あ
透明「例えば、AからBの地点まで移動するとします

吉田さんはA地点からスタートし、
B地点を目指しますが、AからBまでは
沢山の脇道が存在し迷路のようになっている
と考えてみてください

吉田「は、はい

透明「A地点をスタートし、最初の分かれ道に
到着した吉田さんは、左の道を進みます

しかし左の道は行き止まりになっていて
吉田さんは来た道を戻ることとなりました

分かれ道の地点まで戻った吉田さんは
先程選ばなかった右の道に進みますが、
今度は3つの分かれ道にぶつかります

吉田さんは3つのうち真ん中を通りますが、
またその道は行き止まり

引き返して3つの分かれ道まで戻り、次は左へ

左の道は何故か最初のA地点に繋がっていて
振り出しに戻されてしまいました・・・。
どうですか


吉田「ううっ

ゲンナリします

透明「しかし人間はこの道のように目標に向かって
進んでは戻り、進んでは振り出しに戻るような
生き方をして一歩ずつ進んでいるんです

まあ、これは体を使った例えですが、
考え方などもそうです

一つの正しい答えに近づくために、
いくつもの枝分かれした道を手探りで進み
答えを導き出す・・・これは私達人間
には当たり前のことで、この考えを元に
既存のコンピューターは開発されていて
物凄いスピードでその道を行ったり来たりして
答えを導き出すんです

今まではこのスピードが早ければ早いほど
優れていると言われていましたが、
先程お話した量子コンピューターは
そういった概念を吹き飛ばします

量子コンピューターの場合、ここでは量子くん
としますが、A地点からB地点に向かう際、
枝分かれした道では、左の道に量子くん1号が向かい、
右の道には量子くんの分身量子くん2号が向かいます


そして量子くん2号が向かった先には3つの枝分かれがあり、
量子くん2号は左、量子くん3号は真ん中、
量子くん4号は右の道へと進みます

つまり量子コンピューターというのは、
物事を同時に進ませ、最短で答えを導き出す
恐るべきスペックのものなんです

そしてこの量子コンピューターに使われているのは
特定の人間が持つ並列思考そのものなんです

吉田「そ、そんな凄い能力って・・・

透明「このスキルを持っている人は、他の人とは
考え方も世界の見え方の違ってきてしまうため、
なかなか人には理解されにくい部分もある
かもしれませんが、常にあらゆる可能性を
同時に考えて正しい道を導き出すことが
できるこの能力は、まさに天才の持つスキル
と言えますよね

つまり、ユニークスキルである並列思考は
全てのスキルや属性の能力を同時に使う
ことができる能力


達人が長年修行して得た境地をたったの一年で
習得してしまうように

答えを何の気なしに導き出してしまうように

このユニークスキルは全ての事柄の最善を
導き出すことができる能力 になります

吉田「そ、それが、尊斗にあるんですか


透明「はい

ですが、このユニークもレベルがあります

使わなければ、無くなりはしませんが
眠ってしまうスキルでもあります

そういう意味でも、尊斗くんの将来を考えて
育て方を決めなければならないということです

続く・・・。







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