

秋野「あのね、先生・・・

実はね・・・・。」
透明「んっ

秋野「なんて言ったら良いのかしら~


透明「えっと、何か困った事とかあったんですか

秋野「そうじゃないのだけどねぇ~


秋野さんはご高齢ということもあって、
おしゃべりがゆっくりな人ではあるのだが、
今日はいつにもましてゆっくりな気が・・・。
透明「ゆっくりで大丈夫ですよ

秋野「ありがとね


私おばあちゃんだから若い先生には
聞き取りにくいわよね

透明「いえいえ

(私そんなに若くないんですけど

秋野さんにとっては、私はまだまだ若輩者
なのかもしれないな

そんなこんなで、ゆっくりと世間話をしながら
急に何かを思い出す秋野さん

秋野「あら



透明「

秋野「あのね、先生

あの人、いつ帰ってくるのかしら

透明「んっ

秋野「あの人、すぐにどっか行っちゃって、
なかなか帰って来ないのよ~

透明「えっと・・・

秋野「道に迷うことも多いのに、困ったものよね~

透明「あの~

秋野「あら、やだ、ごめんなさいね

利樹(としき)さんよ~

透明「

利樹さんは、秋野さんの旦那様で
3年前に他界されたはず・・・。
一瞬、背筋が凍る感じをおぼえた

続く・・・。







https://guardian-jewelry.com/
ポチしてくれると励みになります

応援よろしくお願いします

↓ ↓