彊呪巡りて呪濁せん神意双児の星呼なり・13
透明「ぐぐっ・・・いてててててっ
こんにゃろっ」
くっ 埒があかない こうなったら
「オン シュチリ キャラロハ ウンケン ソワカ」
鬼を呪縛するため、印を結び大威徳明王の真言を唱える
透明「どうだ・・・・・・(おっ引ける)」
どうやら上手く要ちゃんから抜けそうだ
・・・・・・・・・・・・・
しかし、私の胃を掴んだ腕は放してくれない
くっ 痛みが厳しくなってきた
ま、まずい
昴「シゲル・ティール・ウル・・・」
透明「・・・(おっ 軽くなった) 昴、サンキュー」
昴のアシストの御陰で、私を放さない腕もどうにかなりそうだ
無理矢理ひっぺがす
透明「このまま魂魄ごと鬼界に押し戻してやる」
「緑珠(りょくしゅ)を狩り鬼道(きどう)を開く
我、朱典の主(しゅてんのあるじ)なり
北は東!南は西に、開路を示し神威(かむい)吹かん」
次の瞬間、鬼門が開く
鬼門の風は神風となり裏鬼門の扉を開く
阿喚の鬼は、その風に煽られ裏鬼門へ強制的に送還されてゆく
・・・・・一時的な静けさが辺りを包み込む・・・。
透明「はあはあはあはあっ・・・。」
昴「はあはあはあはあっ・・・。」
透明「・・・・・・・・・。」
昴「・・・・・・・・・。」
透明「ぷっ」
昴「あははははははははははははっ」
透明「あははははははははははははっ」
昴「・・・・・はぁ~」
透明「・・・・・マ、マジやばかった~~~」
昴「ほんと・・・くすっ」
透明「くくくっ あはははははっ」
昴「あはははははははっ」
私達は、自分達の必死さ加減に大笑いしていた
透明「ひ~っ・・・しかし、これで何とかなりそうだ」
昴「ふ~っ・・・透明いけるか」
透明「うん 大丈夫」
それからの私達は、またまた2日間の徹夜
それでも彊呪がとれた星呼は、前よりも
早い速度で症状が緩和していってくれた
しかし、今回の一件
ちと複雑すぎて謎が多すぎ
私と昴は治療を続けながら、少し、頭を整理していた
昴「しかし、何で阿喚の鬼なんて・・・。」
透明「うん、俺もそれ考えてたんだけど・・・。
多分、あの神託の祭壇が原因だろうね」
昴「そう言えば、星呼の父親ってそこの神主
だったんだろ」
透明「うん、神主兼管理者ってところかな」
昴「」
透明「もともとあの古い神社は、神託をえるために
建てられたかなり古いものだったんだ
でも、神主が亡くなり無人となった神社を
荒らしたものがいる
その者は、神社に奉られているものを
片っ端から盗んでいってしまったようで、
神社は最も大切なものを2つ盗まれてしまったんだ」
昴「ひとつは御神体だろもう一つは、
神託を受けるために神と人とをつなぐ
神道式法陣の媒体・・・。」
透明「多分、水晶のようなものだとおもう・・・。
御神体も問題だけど、もっと問題なのが、この法陣
もともとこの法陣は、神託をえるために神の住まう天界と
我々の世界をつなぐ架け橋だったはず
でも、媒体を失った法陣は ランダムに界層をつなげてしまい
鬼の住まう鬼界とつながってしまった」
昴「でも、もともと鬼って役目を持たなければ
こちらに干渉しない存在だろ」
透明「うん、本来は何らかの役目をもって行動するのが
約束ごとだけど、今回の場合多分人の身勝手な
振る舞いで、聖域を汚したことが原因なんじゃ
ないかと思ってる」
昴「平安京・・・羅生門の繰り返しみたいなもんだね、
あの時代も人の飢えやわだかまりが原因で、
聖域が荒らされ、阿喚の鬼が疫病をまき散らした
らしいからな~」
透明「どちらにせよ、星呼には迷惑な話だ
でも、昔からの伝承や信仰の中には、
今でも失ってはいけない大切な約束ごとや知識、知恵が
つまっていることを身をもって体験させられたよ
古くから伝わるもの、神社、仏閣、そのひとつひとつが
意味を成し、空想と思われていたものですら
ちゃんと存在しているんだからね」
昴「うん・・・俺も初めて視たけど・・・ぶるっ
今思い返してもおっかないよ・・・。」
透明「でもさ~その伝承や古書には、それを鬼界へ返す方法も
のってるんだから、凄いと思うよ
古人の知恵に今回は助けられたって感じかな
感謝しなくちゃね」
昴「言えてる」
そんなこんなで、2日が経ち・・・。
透明「よし後は、お医者さんの薬でOK」
昴「よく頑張ったね、二人とも」
大地・要「ありがとう、お兄ちゃん」
神保「本当に本当にありがとうございました
このご恩は一生忘れません・・・」
透明「神保さん よかったですね
でも、本当にほめてあげて欲しいのは、
大地くんに要ちゃんですよ
二人の頑張りがなければ、私達も
何も出来ませんでしたから」
神保「はい 本当に生きていてくれてよかった・・・」
修禅「さ~て、お名残惜しいがそろそろ行こうかの~」
神保さん一家に別れを告げ、一路マイホームへ・・・
・・・・・・・あれっ
透明「あ、あれ 修禅さん何処いくの」
修禅「えっ 行き先は料亭じゃあ~」
透明「ええ~っ」
昴「くすっ」
透明「いや、待って 私、胃が 胃が~~~~っ」
もう一波乱しそうな帰路なのでした・・・
透明「胃が痛いんだってば~~~~~~っ」
完
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こんにゃろっ」
くっ 埒があかない こうなったら
「オン シュチリ キャラロハ ウンケン ソワカ」
鬼を呪縛するため、印を結び大威徳明王の真言を唱える
透明「どうだ・・・・・・(おっ引ける)」
どうやら上手く要ちゃんから抜けそうだ
・・・・・・・・・・・・・
しかし、私の胃を掴んだ腕は放してくれない
くっ 痛みが厳しくなってきた
ま、まずい
昴「シゲル・ティール・ウル・・・」
透明「・・・(おっ 軽くなった) 昴、サンキュー」
昴のアシストの御陰で、私を放さない腕もどうにかなりそうだ
無理矢理ひっぺがす
透明「このまま魂魄ごと鬼界に押し戻してやる」
「緑珠(りょくしゅ)を狩り鬼道(きどう)を開く
我、朱典の主(しゅてんのあるじ)なり
北は東!南は西に、開路を示し神威(かむい)吹かん」
次の瞬間、鬼門が開く
鬼門の風は神風となり裏鬼門の扉を開く
阿喚の鬼は、その風に煽られ裏鬼門へ強制的に送還されてゆく
・・・・・一時的な静けさが辺りを包み込む・・・。
透明「はあはあはあはあっ・・・。」
昴「はあはあはあはあっ・・・。」
透明「・・・・・・・・・。」
昴「・・・・・・・・・。」
透明「ぷっ」
昴「あははははははははははははっ」
透明「あははははははははははははっ」
昴「・・・・・はぁ~」
透明「・・・・・マ、マジやばかった~~~」
昴「ほんと・・・くすっ」
透明「くくくっ あはははははっ」
昴「あはははははははっ」
私達は、自分達の必死さ加減に大笑いしていた
透明「ひ~っ・・・しかし、これで何とかなりそうだ」
昴「ふ~っ・・・透明いけるか」
透明「うん 大丈夫」
それからの私達は、またまた2日間の徹夜
それでも彊呪がとれた星呼は、前よりも
早い速度で症状が緩和していってくれた
しかし、今回の一件
ちと複雑すぎて謎が多すぎ
私と昴は治療を続けながら、少し、頭を整理していた
昴「しかし、何で阿喚の鬼なんて・・・。」
透明「うん、俺もそれ考えてたんだけど・・・。
多分、あの神託の祭壇が原因だろうね」
昴「そう言えば、星呼の父親ってそこの神主
だったんだろ」
透明「うん、神主兼管理者ってところかな」
昴「」
透明「もともとあの古い神社は、神託をえるために
建てられたかなり古いものだったんだ
でも、神主が亡くなり無人となった神社を
荒らしたものがいる
その者は、神社に奉られているものを
片っ端から盗んでいってしまったようで、
神社は最も大切なものを2つ盗まれてしまったんだ」
昴「ひとつは御神体だろもう一つは、
神託を受けるために神と人とをつなぐ
神道式法陣の媒体・・・。」
透明「多分、水晶のようなものだとおもう・・・。
御神体も問題だけど、もっと問題なのが、この法陣
もともとこの法陣は、神託をえるために神の住まう天界と
我々の世界をつなぐ架け橋だったはず
でも、媒体を失った法陣は ランダムに界層をつなげてしまい
鬼の住まう鬼界とつながってしまった」
昴「でも、もともと鬼って役目を持たなければ
こちらに干渉しない存在だろ」
透明「うん、本来は何らかの役目をもって行動するのが
約束ごとだけど、今回の場合多分人の身勝手な
振る舞いで、聖域を汚したことが原因なんじゃ
ないかと思ってる」
昴「平安京・・・羅生門の繰り返しみたいなもんだね、
あの時代も人の飢えやわだかまりが原因で、
聖域が荒らされ、阿喚の鬼が疫病をまき散らした
らしいからな~」
透明「どちらにせよ、星呼には迷惑な話だ
でも、昔からの伝承や信仰の中には、
今でも失ってはいけない大切な約束ごとや知識、知恵が
つまっていることを身をもって体験させられたよ
古くから伝わるもの、神社、仏閣、そのひとつひとつが
意味を成し、空想と思われていたものですら
ちゃんと存在しているんだからね」
昴「うん・・・俺も初めて視たけど・・・ぶるっ
今思い返してもおっかないよ・・・。」
透明「でもさ~その伝承や古書には、それを鬼界へ返す方法も
のってるんだから、凄いと思うよ
古人の知恵に今回は助けられたって感じかな
感謝しなくちゃね」
昴「言えてる」
そんなこんなで、2日が経ち・・・。
透明「よし後は、お医者さんの薬でOK」
昴「よく頑張ったね、二人とも」
大地・要「ありがとう、お兄ちゃん」
神保「本当に本当にありがとうございました
このご恩は一生忘れません・・・」
透明「神保さん よかったですね
でも、本当にほめてあげて欲しいのは、
大地くんに要ちゃんですよ
二人の頑張りがなければ、私達も
何も出来ませんでしたから」
神保「はい 本当に生きていてくれてよかった・・・」
修禅「さ~て、お名残惜しいがそろそろ行こうかの~」
神保さん一家に別れを告げ、一路マイホームへ・・・
・・・・・・・あれっ
透明「あ、あれ 修禅さん何処いくの」
修禅「えっ 行き先は料亭じゃあ~」
透明「ええ~っ」
昴「くすっ」
透明「いや、待って 私、胃が 胃が~~~~っ」
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気になって
更新した瞬間きちゃいました{CARR_EMO_38}
助かってよかったです{CARR_EMO_336}{CARR_EMO_35}
お疲れ様でした{CARR_EMO_336}{CARR_EMO_38}
先生も昴さんも
鬼をはじめてみたのに
ちゃんとその世界へ
返す方法を使えるって
スゴイですね{CARR_EMO_515}
頭の中、覗いてみたいです(*´∇`*)
要ちゃん、大地くんが
これからは平和に
元気に成長されること
祈ってます{CARR_EMO_114}
お休みなさい{CARR_EMO_80}
と思いながら、読み終わってしまいました{涙}
脱力・・・{涙}
料亭のお料理は・・・果たして、どのようなお味か??
なんて、透明先生の聞いてはいけなさそうな雰囲気ですね・・・{涙}
大変、お疲れさまでした。
本当に。
どこかで癒しの旅にでも、お出かけ下さいませ{電車}
お二人とも、すごい事なされていたんですね{CARR_EMO_334}{CARR_EMO_334}{CARR_EMO_334}
鬼が本当にいるだなんて{CARR_EMO_332}{CARR_EMO_332}{CARR_EMO_332}
自分勝手な行動で鬼を鬼の世界から出してしまったのも人間、その鬼を送り帰したのもまた人間、人間って…………
人間って良いものだと思いたいけど、たまに心からは思えないなぁ
でも解決できてよかった
二人のキラキラした命が救われましたね
わたしも高校生の頃、十二指腸に潰瘍があって(貫通はしてなかったですけど)その時でもめっちゃ痛くて苦しかったのに………
透明先生、本当に痛苦しかったと思います
今もまだ完治してらっしゃらないと思うんで、これからも大事にしてくださいm(_ _)m
本当におつかれさまでしたm(_ _)m
透明さん。もう胃は大丈夫でしょうか??
私の目には見えないけど、気持ちとかと同じで実際おこった事だったり、存在がいっぱいこの世の中にはあるんだろうな。そして、昔の人の方がそういうものに、きちんと敏感で反応してたのだろうと思いました。
色々思い直せました。ありがとうございます。そして、ほんとに、お身体には気を付けてください~!
エクソシストは術者にとって心身ともに大変ですね{わお}
霊障にも場所や個人的因縁とか色々あるんでしょうけど
このようなケースはそんじょそこらには無いでしょう{おばけ}
最近神社の後継者難というような話しも散見しますが
社家に生まれることはやはりそれなりのものがあるのですね{汗}
原因不明の問題や明らかに霊的現象に悩まされる人は別として
一般人は霊的なことにあまり興味を持たない方がいいんでしょうね。
逆説的な言い方ですが霊は興味を示さない人にはそれほどちょっかい
出そうとしないでしょうから。
各種祈祷法や御札の書き方など机上の知識があるとどうしても使いたく
なるのを自戒していかないと危ういなと個人的に思いました{天使}
透明先生&昴さんお疲れさまでした{温泉}
今回は小説を読んでいる感じでした!!
改めて先生方の凄さを実感…
もうシュークリーム召し上がれる位
胃は回復されたのでしょうか…?
いつも有難うございます^^
最後は笑いでオチを付ける所が良いです^^
胃がきゅーってなりました{CARR_EMO_334}。
神風にのってすっ飛んでいく鬼の様とおっそろしい緊張が溶けたあとのお二人の笑い声が聞こえてくるようでした。
要ちゃんと大地くんも良かった~。
先生と昴さんもご無事でよかったぁ~。
鬼さんは本当は公正な立場?なんですかね?
鬼の話に興味津々です。
はー
先生のお身体が早く元気になりますように!!
怖っ{CARR_EMO_334}水牛さんはキュートなのに{CARR_EMO_333}
大威徳明王様、凄い武装してますね…頭を幾つ乗せてるんだろか…
この本にも平安時代に載ってる写真の仏像様がつくられたと書いてあります{CARR_EMO_171}
平安時代怖っ{CARR_EMO_333}
結婚して~m(__)m
お願い{CARR_EMO_36}